都内在住30代夫婦、ママ友から「私立中学」の助成金の話を聞きました。「公立中学」に通わせるほうがお得だと感じたのですが、“世帯年収800万円”で子ども2人のわが家でも可能でしょうか?
小学校に通う子どもの友人やママ友から「私立中学を受験する」と聞くと、わが家も受験したほうがいいのではと考えることはありませんか? さらに「私立中学に通う場合は助成金がもらえる」となると、助成金なしで地元の公立中学に通うより助成金をもらって私立に通うほうが、なんとなくお得に感じる人もいるのではないでしょうか。 しかし、実際にわが家の収入で子どもを私立に通わせることができるのか、助成金の金額はいくらなのかなども気になるでしょう。そこで東京都を例に、私立中学に通う場合の費用の目安と助成金について紹介します。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
私立中学校に通う場合の費用はどのくらい?
まず、私立中学校にかかる費用を具体的に見ていきましょう。私立の中学校は、公立と違って授業料を負担する必要があります。東京都の「令和6年度の都内私立中学校の学費の状況」によると、都内の私立中学校の授業料の平均は50万3774円(年間)です。 加えて、私立中学校の場合、入学時には入学金(平均26万3232円)と施設費(平均3万3685円)も必要です。また、学則上のその他納付金(平均20万8672円)が毎年必要になります。 つまり、東京都の私立中学校に3年間通う場合の平均的な費用は以下の通りとなります。 初年度:入学金+施設費+授業料+その他納付金=100万9363円 2年目:授業料+その他納付金=71万2446円 3年目:授業料+その他納付金=71万2446円 計:243万4255円 今回のケースでは子どもが2人のため、仮に2人が同時に私立中学校に通う場合、下の子が中学1年生の場合は 下の子:初年度 100万9363円 上の子:2年目もしくは3年目 71万2446円 となり、1年間で2人分の学費として172万1809円となります。実際には入学金などは事前に準備している家庭がほとんどであると考えられますが、授業料だけでも子ども2人分だと年間100万7548円、月額約8万4000円となります。