1冊2万2000円 捨てられない子どもの「絵」をまとめた絵本が人気 老舗印刷会社の新サービス
CBCテレビ
子どもの描いた沢山の絵、捨てられずに「保管場所に困る」という声があります。しかし、その問題を解決してくれる老舗印刷会社の新サービスが注目されています。 【写真を見る】1冊2万2000円 捨てられない子どもの「絵」をまとめた絵本が人気 老舗印刷会社の新サービス (小学4年生の母親) 「(子どもが描いた)ポスターは丸めて広げない。残しておきたい気持ちと飾りたい気持ちはあるが、飾る場所がない」 (中学1年生の母親) 「押し入れに全部突っ込んでいます、子どもが結婚するときに片付けるかも」 わが子の描いた思い出の絵、捨てるわけにもいかず保管方法に悩んでいた方がここにも… 愛知県一宮市の増田彩さんです。 (増田さん) 「ここにしまっているんですけど…」 小学4年生の長女・菫ちゃんが保育園時代から描いてきた約70枚の絵です。 (増田さん) 「これだけのスペースを使ってしまうので、できればおもちゃもしまいたい。でも、捨てるのは心が痛むのでどうしようか…」 そこで、増田さんはこんなサービスを利用することに! (増田さん) 「ここから絵を24枚選んで、絵本にしてくれる」 菫ちゃんの作品は創業105年、名古屋市東区の長屋印刷に送ることに。 (お母さん) 「あ!お母さんの絵あった。この絵も入れる?」 (菫ちゃん) 「この絵も」 ■“作者は子ども” 愛しい子どもの成長記録を1つの本に このサービスはことし3月にスタートした「こども絵の本」と言い、各家庭から送られてきた絵の色合いをデザイナーが忠実にデータで再現。 そして、1冊の本の形に仕上げます。アイデアは5代目社長の中川剛さんが思いついたもの。 (長屋印刷 中川剛社長) 「(子どもの作品を)いつまでもきれいに残せる方法が何かないかなと考えて、私の欲しいものを形にした。印刷業界自体は厳しい状況にあると思う。(紙も)嗜好品としての価値は、今後もあるんじゃないかと思う」 中川社長も2児の父親。会社のプロジェクトとして協力会社と連携。注文から約2か月で世界で一冊だけの本の出来上がりです。 (菫ちゃん) 「すごい!」 表紙をめくると…菫ちゃんの思い出の作品が現われました。 (増田さん) 「しっかりとした紙で光沢があって高級感もある。自分でこのような本を作ろうと思うと、時間も手間もかかると思うので、やはりプロの方にお任せしてよかった」