世界中で愛される、ジャパンディ(Japandi)を徹底解説
「ジャパンディ(Japandi)」スタイルとは、北欧と日本がもつミニマルな性質や美しさを融合させたスタイルだ。その特徴は、自然、機能性、ミニマリズム、そしてニュートラルなカラーパレットを中心に据えている点にある。150年以上の歴史を持つこのスタイルは、心地よくリラックスできるため、世界中で広く愛されている。 「ジャパンディ」は、ミニマルな装飾や自然素材を取り入れた住まいが人気を集めるにつれて、世界的なトレンドとなりつつある。インテリアデザインを手掛けるブライス・インテリアズの創設者兼CEOであるジェニファー・ヴェルトは、「ますます多くの人が、ジャパンディのエレガントなシンプルさと穏やかな雰囲気に惹かれています」と、話す。 タイムレスでシンプルなこのスタイルの、モノや色を過度に置かないミニマルな考え方が装飾品のクラフトマンシップを引き立てる。なぜインテリアデザイナーたちに絶賛され続けているのか? US版「グッドハウスキーピング」より。
「ジャパンディ」スタイルって何?
「ジャパンディ」スタイルは、日本とスカンジナビアの文化からそれぞれ最も特徴的で愛されている要素を調和的に融合させたもの。 インテリアデザイナーであるピーク・ペターセンは、「2つの文化を組み合わせた美学の焦点は、静寂と機能性であり、自然素材、暗めの落ち着いた色調のニュートラルなカラーパレット、過度にミニマルではないすっきりとした空間、そして自然を室内に取り込むことに特徴付けられます」と、語る。
しかし「ジャパンディ」に対する再燃する関心は、表面的なものだけではない。風水と北欧のヒュッゲの精神を取り入れることで、家の中に心地よい環境と雰囲気を作り出すとともに、空間が暖かく落ち着いた印象になるなど、部屋の雰囲気づくりに大きく影響するのだ。そして、リラックスするのに最適な、散らからない空間も手に入る。 家具のECサイトを運営するダニエル・ハウス・クラブの共同創設者兼CCOであるピーター・スポルディングは、「両方の文化に共通するのは、『少ないほうが豊かである』という考え方と、手作り品を重視する点です。美学よりも、むしろその精神性が両者を結びつけています」と、説明している。