<関電問題>筆頭株主の大阪市・松井市長 役員刷新に「提案は実現された」
<関電問題>筆頭株主の大阪市・松井市長 役員刷新に「提案は実現された」
関西電力(関電)の役員ら20人が「高浜原発」がある福井県高浜町の元助役から3億円を超える金品を受け取っていた問題で、同社の筆頭株主となる大阪市の松井一郎市長は10日午後に行われた会見で「今回関係された役員はすべて解任されたわけですから、我々が望んだ提案の内容を会長、社長が重く受け止めて頂いて刷新した。株主として会社の体制についての提案は実現されたと思っています」と述べた。 【中継録画】松井市長「大阪人として誇りに思う」 大阪出身でノーベル賞受賞の吉野氏に賛辞(2019年10月10日)
「株主の利益を損なう事案あれば株主代表訴訟という形で責任を問いたい」
関電の八木誠会長=9日付で辞任=らは当初、続投に意欲を示していたが、政府や筆頭株主の大阪市などからの批判を受けて辞任の決断に至った。 10日に行われた会見で松井市長は、報道陣からの「第三者委員会の調査結果で、例えば違法性のある実態があきらかになれば、株主代表訴訟で責任追及する考えか」という質問に対し「そらそうです」と答えた。 そして「株主の利益を大きく損なうような事案が発見されれば、それを受けて市民のみなさんの大事な財産ですから、その皆さんの財産が棄損されたということになれば、それを代表して僕は株主代表訴訟という形で責任を問いたいと思います」と続けた。
第三者委員会への推薦断られるも「外形的には独立してると判断」
また、関電が金品受領問題を再調査する第三者委員会設置の際、委員の人選をめぐって大阪市が市の推薦委員を入れるよう要求したが、それを関電が拒否した。 これについて松井市長は「筆頭株主なので我々が推薦する人を入れてもらいたいということに対して断られたことは残念ですが、第三者委員会のメンバーを見ると、外形的には独立してると判断できるので、委員会の報告を待ちたい」と話していた。
委員会のメンバーみて松井市長「本気度は感じる」
同委員会の委員長は元検事総長の但木敬一氏が名を連ねるが、松井市長は「監督官庁の意見も聞きながら人選したんではないかなと思う。しかし、今回はあのメンバーをみたら本気度は感じる」と続けた。