「ゴミ屋敷になった部屋に彼女を呼びたい」“無気力状態”から部屋が荒れてしまった男性が、2時間で「ゴミ屋敷」を片付けた結果
部屋中に転がるネットワークビジネスの段ボール箱。住人の男性は何に悩んで無気力状態となり、そしてゴミ屋敷になってしまったのか。 本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。 YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信するゴミ屋敷・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)代表の二見文直氏が、片付けの一部始終を語る。 【写真】「ネットワークビジネスの箱だらけ…」彼女を部屋に呼ぶために、ゴミ屋敷を片付けた!【ビフォーアフターを見る】
動画:「ゴミ屋敷を片付けて彼女を部屋に呼びたい」汚部屋を卒業! 無気力からの脱出! ■部屋中に散らばる「ネットワークビジネス」の箱 大阪市内の安アパートに住む20代の男性は、かれこれ1カ月以上も無気力な状態が続いていた。ワンルームの玄関を開けると、ひと目で「ゴミ屋敷」だとわかる。約17平米の狭い部屋全体がゴミで埋め尽くされているからだ。 部屋の隅から隅まで床が見えない。ゴミの山を掻き分けてようやくつくったスペースに布団が1枚敷いてある。男性はこの場所で眠り、この場所で生活のほとんどを済ませていた。
そのため、使用頻度の高いモノは布団の周りに集約されており、その周りにゴミが積み上げられている。部屋のどの部分に残しておくべきモノが多いか。部屋での過ごし方を振り返ってみると、大変な片付けの作業も多少は先が見えてきそうだ。 【写真】「ネットワークビジネスの箱だらけ…」最近できた彼女を部屋に呼ぶために、ゴミ屋敷を片付けた! 【生まれ変わった部屋を見る】(25枚) 特に多いゴミは、口が結ばれた小さなビニール袋だ。中にはスーパーマーケットかコンビニの食べ終わった弁当や惣菜の容器が入っている。その日に食べるものを買い、食べ終わるとそのまま袋に入れ、空のペットボトルと缶と一緒にゴミ山の上に投げ捨てていた。
空の段ボール箱も多い。テーブルなどの家具が入っていた大きめの段ボールが捨てられずに残っている。そして、その中にネットワークビジネスの商品だと思われる段ボール箱がいくつもあることが気になった。 ■ゴミ屋敷はベランダから散らかり始める この部屋に住み始めて約2年半。はじめのうちは定期的に掃除もしていて、人を呼べる程度には状態を保てていた。実際に友人が遊びに来ることもあったという。どうして突然ゴミ屋敷になってしまったのだろうか。