「私の一票が世界情勢を左右」米大統領選で“最重要視”ラテン系アメリカ人の本音
■“反移民”のトランプ氏を支持 移民の本音は
トランプ氏は、移民への“差別発言”で批判が集まる中でも、ラテン系アメリカ人の支持を伸ばし続け、10月に入るとペンシルベニア州の支持率は逆転しました。何が起きているのでしょうか?取材からラテン系アメリカ人の本音が見えてきました。 自宅に招いてくれたのは、トランプを支持するラテン系アメリカ人のダニエルさん。ベネズエラからの移民です。8月に、なんと、トランプ氏の集会で壇上に招かれ、スピーチを任されました。 ラテン系アメリカ人・ダニエルさん(8月 トランプ氏の集会で) 「私たちはベネズエラのような道を歩んでいます。そして、私たちがその道を避けることができる唯一の方法は、トランプを再び大統領にすることです」 トランプ前大統領 「ワォ!すばらしい!」 訴えたのは、移民問題ではなく、経済政策の重要性でした。ダニエルさんの母国・ベネズエラでは2018年、100円だったものが1年で268万円になるという、ハイパーインフレが起きました。アメリカでも物価の高騰が問題となっていますが、ダニエルさんは、トランプ氏なら対処できると考え、支持を続けています。 トランプ支持者 ラテン系アメリカ人・ダニエルさん 「彼が当選して政策が実行されれば、インフレは収まるでしょう。時間はかかると思いますが」 移民でありながら、移民問題よりも経済を重要視するダニエルさん。トランプ氏の「移民はペットを食べている」などの発言については、どう思っているのでしょうか? トランプ支持者 ラテン系アメリカ人・ダニエルさん 「トランプの言い方は少し粗く、誤解を生むこともあります。トランプは不法移民の中でも犯罪者に焦点を当てているだけです」 普段はパイロットとして世界を飛び回っているダニエルさん。今は、空き時間にスーパーの前を歩き回り、トランプ支持を訴えています。トランプ氏の立て看板を欲しがるラテン系の住民の姿も目立ちました。 トランプ支持者 ラテン系アメリカ人・ダニエルさん 「数年前は笑顔で話を聞いてくれる人はいませんでした。ほぼ民主党支持だったので」