器好き、焼き物好きなら一度は訪れたい多治見市〈本町オリベストリート〉、おすすめスポット4選
三軒長屋をリノベした〈かまや多治見〉へ
■昔ながらの生活が息づく古民家で、器や料理や緩やかな時間を楽しむ 陶磁器のまちとして145年の歴史を持つ〈本町オリベストリート〉は、職人や商人たちが往来したまちの息づかいが、そこかしこに感じられます。積み重ねた時間を生かしつつ、三軒長屋を現代の生活スタイルに合わせてリノベーションした〈かまや多治見〉。 暮らしが楽しくなる生活雑貨を扱う〈ハナタロウ商店〉、オーガニックの食材や日用雑貨を扱う〈Grass&Leaves〉、陶芸作家が作るスパイスカレーが人気の〈タナカリー〉など、日々の暮らしのなかにある丁寧な時間を感じることのできる複合施設となっています。また展示ギャラリーやライブなどに使えるイベントスペース、レンタルオフィススペースもあり、多治見で新たなクリエイティブワークを目指す人たちの拠点にもなっています。 information かまや多治見 住所:岐阜県多治見市本町6-59-2 営業時間:店舗ごとに異なる 〈ハナタロウ商店〉 営業時間:11:00~17:00 定休日:水曜、不定休 〈Grass&Leaves〉 営業時間:11:00~17:00、土日祝11:00~17:00 定休日:水曜、年末年始 〈タナカリー〉 営業時間:11:00~16:00 定休日:水曜、不定休 ■陶磁器の生産地だからこそ伝えられる「土の魅力」を発信する〈THE GROUNDO MINO〉 陶磁器づくりの土台となるのは土。多治見を含め、この美濃地方は、700万年前、一体が東海湖と呼ばれる湖でした。そのため、堆積土という良い土が出ることから、陶磁器の生産地として発展してきました。この「土」の魅力を発信していこうと、2023年オープンしたのが、〈THE GROUND MINO〉です。「焼き物の里から土の都へ」をコンセプトに、「土」に触れ、五感で味わってもらうスタジオビレッジとして、ショップや飲食店、ギャラリー、ラボといった複数のエリアから構成しています。 ■実際に土に触れることで知るこの土地のエネルギー 〈THE GROUND MINO〉では、土や美濃の自然に触れるさまざまなイベントやワークショップを開催。陶芸家から実際に習って作る焼き物や、季節の花を楽しむフラワーアレンジメントなど、自然に触れる時間をたっぷりと味わうことができます。 ■まちなかに多く残る蔵をリノベーションしたアートスペース 〈at Kiln MINO 蔵 - KURA Art Space -〉では、地元を中心に活躍するアーティストが様々な角度で土を表現。土による新しい創造の世界を垣間見せてくれています。 また、ショップ&ギャラリーの〈at Kiln MINO〉では、美濃の陶芸作家による多彩な陶芸作品を展示販売。毎日の暮らしを彩る器は、日常生活のなかで私たちを楽しませてくれるアートでもあるのです。 土から生み出されるのは、焼き物だけではありません。私たちの日常を支えてくれている食も土の恵みによるもの。それを実感できるよう器と食を一緒に味わってもらうのも〈THE GROUND MINO〉が目指しているところです。 ■食を通じて器の魅力を再発見してもらうイベントも開催 〈Kitchen Studio〉は、スチームコンベクションオーブン、真空包装機、ブラストチラー(急速冷凍機)といったプロユースの厨房設備が備えられたシェアキッチン。ここでは、料理教室や有名シェフを招いた食のイベントも開催しています。地元産の食材を生かした料理を知ってもらうきっかけにもなっています。 器に料理がのることで、器はさらに引き立てられ、すてきなハーモニーを醸し出してくれます。こうした器と料理のマリアージュをぜひ、体感してみてはいかがでしょう。 information THE GROUND MINO 住所:岐阜県多治見市本町6-2 TEL:0572-26-8651 営業時間:10:00~18:00 定休日:水曜(祝日は営業)、不定休あり writer profile Naomi Kuroda 黒田 直美 くろだ・なおみ●愛知県生まれ。東京で長年、編集ライターの仕事をしていたが、親の介護を機に愛知県へUターン。現在は東海圏を中心とした伝統工芸や食文化など、地方ならではの取り組みを取材している。食べること、つくることが好きで、現在は陶芸にもはまっている。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。