全米の住宅価格指数、10月は伸び縮小-物件増で買い手の交渉力強まる
(ブルームバーグ): S&P・コアロジック/ケース・シラーがまとめた10月の全米ベースの住宅価格指数は、伸びが前月から鈍化した。在庫物件が増え、買い手の価格交渉力が強まったことが背景にある。
同データは10月までの3カ月間の動向を追っている。この期間に、住宅ローン金利(30年物、固定)は2年ぶりの水準まで低下した後、再び上昇に転じた。 借り入れコストは上昇したものの、在庫物件の拡大により、買い手にとっては選択肢が増え、交渉力が強まった。
それでも、全米ベースの指数は17カ月連続で過去最高を更新した。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスでコモディティーと不動産、デジタル資産の責任者を務めるブライアン・ルーク氏は「データの調査期間は選挙前に当たり、全米ベースの指数は引き続き改善傾向を示している」と発表文で指摘。「政治的な不透明感に絡むリスク払拭(ふっしょく)が株高につながった。住宅所有者の間で同様のセンチメントが起こるかが鍵となる」と述べた。
20都市住宅価格指数は前年比4.2%上昇。前月の4.6%上昇から伸びが縮小した。ニューヨークは7.3%上昇と、前年比上昇率で引き続きトップとなった。
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原題:US Home-Price Growth Slows Slightly as Buyers Gain More Leverage(抜粋)
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Ari Altstedter