「ストレスを感じると下痢になる…」4つの対処方法を英胃腸科専門医師が解説
ストレスで下痢を起こすのはなぜ?
下痢とは「排便の頻度が増え、便が緩すぎる」状態だと定義され、1日に3回以上排便がある場合に下痢とみなされる。 クエイヌー医学博士いわく、便そのものは水のように完全に液体であるものから、非常に柔らかいもの、形がないものまでさまざま。 体が戦うか逃げるか反応に切り替わると、腸収縮の頻度が増加したり不規則になり、下痢を起こしやすくなる。そのため、消化の時間が短縮されるようになり、胃の不調、胸やけ、消化不良、吐き気、嘔吐が生じたり、結腸の動きが速くなることも。 すでにクローン病や潰瘍性大腸炎などの消化器疾患を抱えている人は、ストレスが加わることで症状がさらに悪化したり再燃することもある。
ストレス性の下痢を止める方法は?
ストレスが消化器系に悪影響を与えている場合の胃のトラブルの対処法は、以下の通り。 ▼ストレスを管理する 軽い運動やウォーキング、ヨガ、瞑想をしたり、あなたが楽しめるアクティビティに取り組んでみよう。催眠術や認知行動療法(CBT)といった方法もストレス管理に効果的。 ▼特定の食品を食べるのをやめる ナザレス医学博士いわく、一部の食べものや飲みものは下痢を悪化させる恐れがある(コーヒー、脂肪分の多い食べもの、揚げもの、複合炭水化物、単純糖、辛い食べものなど)。お腹が弱い人は、アルコールもしばらくやめてみよう。 ▼食物繊維の摂取量を増やす マウントサイナイ病院によると、水溶性食物繊維は消化管で水分を吸収し、便を硬くして排出を遅らせる働きがある。水溶性食物繊維が豊富な供給源には、オートミール、エンドウ豆、豆、リンゴ、柑橘類、ニンジン、大麦などがある。