宝塚 最遅咲き月組新トップ鳳月杏 大人の色気たっぷりのプレお披露目公演「心から楽しんで舞台に立てた」
宝塚歌劇団月組新トップスター鳳月杏(ほうづき・あん)のプレお披露目全国公演「琥珀色の雨にぬれて/Grande TAKARAZUKA 110!」が22日、梅田芸術劇場メインホールで初日を迎えた。 第一次世界大戦後のパリを舞台に、貴族のクロードと、マヌカンのシャロン、クロードの婚約者フランソワーズの三角関係に、ジゴロのルイを交えた4人の男女が織り成す恋愛心理劇。1984年の花組で初演され、その後何度も再演を重ねられてきた。 鳳月は172センチの長身超絶スタイルで、芝居、歌、ダンスもの三拍子そろった男役。平成以降、56人のトップが誕生したが、初舞台から19年目での就任は最遅咲き。また前任となる月城かなとより3学年上級生で、組内で下級生から上級生にトップのバトンが渡されたのは、実に29年ぶり。また新人公演や役替わり公演で、就任までに大劇場で主演したこともないのもただ一人と、宝塚では革命的存在となる。 この日は同時に就任したトップ娘役の天紫珠李(あまし・じゅり)と大人の恋をしっとりと演じ上げた。またショーでは得意のダンスと歌を余すところなく披露した。 終演後、梨花ますみ組長から「新トップとは思えない安心。大人の色気たっぷり」と紹介された鳳月。「今日をどのような気持ちで迎えるのかと思っておりましたが、共演のみんなの笑顔と、お客さまの拍手で、心から楽しんで舞台に立つことができました」と笑顔であいさつ。客席からの大きな拍手を浴びていた。また専科からは、同期の凛城きらと、花組で一緒だった水美舞斗が出演。「水美とは5年ぶり、凛城とは初舞台以来」と共演を喜んでいた。 公演は9月16日まで全国9会場で上演される。