「社内に苦手な人はいても、ほとんどが悪人ではない」まずまずの年収の大手ホワイト企業だったが…入社4年目の退職で気がついたこと【ミニマリスト・なにおれ氏が解説】
長期休暇中の気づき
人生とは、なにがきっかけで変わるのかわからないものです。このときたまたま手に入った有給消化の1ヶ月間が、僕の人生をガラッと変えることになります。 定年まで手に入らないと思っていた1ヶ月という長期の休み。はじめはせっかくだからと、また海外旅行でもしようかと思いました。ですが、また1ヶ月後には違う会社での仕事が待っていると考えると、とてもハメを外して遊ぶ気分にもなりません。 「それならいっそのこと、なにもしないでゆっくり過ごしてやろう」 そう決めました。 朝はアラームをかけずに起き、朝ごはんをゆっくり用意して、食事が終わったら本を読み、読書に飽きたら散歩ついでに、スーパーまで食材の買い物に出かけ、お昼も食べたいものを自分で作り、食事が終わったら昼過ぎまでもう一眠り。 夕方にはまた近所の散歩や、自宅で簡単な自重トレーニング、夜は18時前に食事を終えて、眠たくなるまで本を読み、21時には布団に入る。 そんな傍から見れば地味で退屈そうな日々が、僕には本当に、本当に、心地がよかったのです。社会で働き出してからはじめて、息ができたような気がしました。 「あれっ、自分はいままでなにを求めていたんだっけ?」 脳天を撃ち抜かれた気分でした。 僕が心から求めていたのは、お金をたくさん稼ぐことでもなく、大企業で働くことでもなく、周囲の人にすごいと思われることでもなく、贅沢をすることでもありませんでした。 「やりたくないことをやらずに生きること」 ただそれだけだったのです。 なにおれ ブロガー