【みやこS】不器用な馬が力を発揮しやすい京都ダート千八 適性があるのは?/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析し、出走予定馬の適性を査定。11月3日に行われるダート重賞みやこステークス(GⅢ)の有力馬5頭の評価は? 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
〈みやこSの血統傾向〉
京都競馬場のダートコースはコーナーの緩やかな大箱コースに分類され、跳びの大きい不器用な馬が力を発揮しやすい舞台のひとつ。血統面でも、Seattle Slew→A.P. Indy系の活躍が目立ち、昨年はメイクアリープ(父シニスターミニスター)が6番人気2着、2019年はヴェンジェンス(父カジノドライヴ)が7番人気1着、キングズガード(父シニスターミニスター)が10番人気2着と波乱を演出しています。
オメガギネス
母母アスタラビクトリアは未勝利馬ですが、全兄にヴィクトワールピサ(10年皐月賞、有馬記念、11年ドバイWC)がいる良血。アウトブリードの母は父の良さを引き出すタイプで、Haloの4×3やSadler's Wells≒Nureyevの4×4を持つ父ロゴタイプの特徴を引き継いだのが本馬というわけです。配合のバランスはメンバー中トップクラス。ただ、スピードと機動力に優れたタイプだけに、大箱の京都・阪神よりも小回りの中山・中京の方が持ち味が生きそうです。 適性評価:★★★ 素質評価:★★★★