Jeepブランドの末っ子は、環境に優しい正義の味方!?「ジープ アベンジャー」はBEV&コンパクトSUVカテゴリーに革命を起こす
マッド&サンドの走りがBEVの常識を覆す
前輪を駆動する電気モーターは、最高出力156ps/最大トルク270Nmを発生します。車両重量が1570~1580kgとBEVとしては非常に軽いことから、キレの良い加速性能を楽しませてくれそうです。 54kWhのバッテリーを装備し、一充電航続距離(WLTCモード)は486kmを達成しました。電気モーターは、合弁会社との協業で開発された第二世代モーターであり、同クラスのライバルに比べても非常に優れたエネルギー効率を実現しています。 さらに注目すべきは、卓越したオフロード性能でしょう。ジープ・ブランドの前輪駆動車として初めて、「Selec-Terrain(セレクテレイン)」と「ヒルディセントコントロール」を標準装備しています。 「セレクテレイン」システムで選択可能な走行モードは6つ。中でも「マッド:ぬかるんだ路面でのグリップ力を高める走行モード」「サンド:砂地で最大限のトラクションを発揮する走行モード」のふたつに、ジープらしさを強く感じます。 さらにステランティスの電気自動車専用プラットフォームは、およそ60%がジープ専用に調律されています。 車両下部に設置されたバッテリーは、約200万km以上にわたってテストされました。路面とのクリアランスもしっかり確保されているうえに、オフロード走行時は下からの衝撃をアンダーボディのスキッドプレートによって保護する念の入れよう。結果、レネゲードの4xeと同等かそれ以上の悪路走破性を獲得しているということです。 同時にサスペンションシステムも減衰力を20%ほど高めながらロール角度を低減することで、オンオフを問わない快適な乗り心地を実現しました。 運転支援機能に関しても、最新のものが採用されています。車両、自転車および歩行者を検知し、衝突回避をアシストする衝突被害軽減ブレーキや、危険をいちはやく察知するブラインドスポットモニターなど、ドライバーのアシスト性能に関しても妥協はありません。