プロンプトとは配役のこと...初心者向け「生成AI」利用の基本
ChatGPTはあなたの話し相手にもなります!
ひとりお酒を呑んで、つい寂しさの余り、SNSで誰彼かまわずグチを送ってしまう。翌日、その失態に気づいて後悔することはないですか? そんなことをするのなら、ぜひ、ChatGPTと言葉を交わしてください。ChatGPTが優れている点のひとつとしては「会話形式」、つまり一度、質問したものに対してその前のやり取りを受けて、会話が続けられることにあります。 たとえば、あなたが質問した回答について、「ちょっと用語が専門的でわかりづらい」ということなら、再度、「もっとわかりやすい言葉で説明して」と投げかければ、それに対応した回答が得られるのです。 もっと言えば、ChatGPTが作ったキャッチコピーの回答に対して、「そのキャッチコピーを受けての補足文章(ボディコピー)を作って」と会話を続けていけるわけです。 面白いことに、特定のテーマで会話の量が増えるごとに、ChatGPTの回答も冴えたものになっていきます。下手に友達と話すよりも、実りある会話になるのではないでしょうか。
ChatGPTは嘘をつくかもしれない!
「フレンチレストランを尋ねたのに、なんで寿司屋なんだ!」 ChatGPTが日本で展開を始めた当初、たとえば、特定の場所でフレンチレストランが近くにあるかを尋ねると、寿司屋だったり、存在しないお店を紹介したり、「これって使えない」と悪評がありました。 ChatGPTに入力されたデータが2021年ということにも原因があります。つまり不明確なデータを使って、当て推量した可能性もあるのです。 2023年末の時点ではGPT-4が2023年4月までの最新情報に基づいてアップデートされてはいますが、ChatGPTに限らずあらゆる情報がそうであるように、今、紹介されている知識が新しいとは限りません(ちなみに現在、地域のお店を尋ねると、「Googleマップ」「食べログ」「Instagram やX」での検索などを推奨するコメントが返ってきます)。 何が言いたいかというと、ChatGPTが出力した情報を鵜呑みにしてはいけないということ。また、その情報には個人情報が含まれていて、フランスでは、「個人情報が本人の同意がないのに収集、使用され、公開されている」とする問題が起こり、ヨーロッパでは、個人情報の保護などを理由に「ChatGPT」の規制を検討する動きが広がっています。