2024全日本ラリーがついに終幕! Rd.8の「M.C.S.C.ハイランドマスターズ」を制したのは そしてシリーズチャンピオンは誰の手に!?
JN4クラスでは内藤学武・大高徹也組が大健闘!
スイフトスポーツでJN4クラスに参戦する内藤学武・大高徹也組は、上位クラスのJN3はおろか、JN2勢にも割って入る勢いを見せ、LEG1全てのステージでベストタイムを記録します。
内藤選手は免許を取得後にジムカーナからモータースポーツを開始します。その後、2010年に群馬ラリーシリーズからラリーを始め、参戦当初からその才能を発揮。その後は順調にステップアップし全日本ラリーに参戦を開始します。しかし、全日本の壁は厚く、速さは見せるもチャンピオン獲得にはあと一歩というシーズンが続きましたが、2023年にJN4クラスで念願のチャンピオンを獲得します。 LEG2も絶好調の内藤・大高組は、2日間を通して全てのステージでベストタイムを記録するパーフェクトウィンで、2年連続のJN4クラスチャンピオンを決めました。
2025全日本ラリーは奈良県でも開催へ!
かつて2輪の世界では全日本とWGPでは仕様の差こそあれど基本的には同じマシンを走らせていました。少なくとも道具に関しては日本と世界がつながっていたと言えるでしょう。当時の日本人選手がWGPで大活躍を見せたのはこのあたりにも理由があるはずです。
現在では全日本選手権で走らせるマシンとMotoGPで走らせるマシンはまるで違うものになりました。ラリーも同じで、国内戦を走るラリー車はそのままではほとんどの海外のラリーに参戦できません。 ですが、トップカテゴリーのJN1クラスだけとは言え、R規定のラリー車が国内を走れるようになったおかげで道具は再び世界とつながったのです。昨今の経済事情などマイナス要素はいっぱいあるけれど、全日本ラリーから世界選手権で活躍する選手がもっと現れることを願ってやみません。 来年の全日本ラリーのカレンダーはすでに発表されており、新たに奈良県での開催が決まりました。1990年代までは奈良でも開催されていましたが、しばらく途絶えていた奈良でのラリー開催となります。 レースと比較すると分かりにくい部分も多いラリーですが、難しいことは抜きにして公道で開催される日本で最高峰の争いにぜひとも興味を持っていただきたいと思います。
山本佳吾