バンカーショットはボール4個分の砂を取れ フェースに砂を乗せ運ぶように振り抜く
【48歳サラリーマン ゴルフ再開物語】名言集その(17) 僕は10年ぶりにゴルフを再開したサラリーマン。100切りに奮闘している。苦手にしている傾斜からのショットのレッスンを受けてきたが、もう一つの悩みがバンカーショットだ。 坂本コーチはバンカー練習場へ向かいながら話し始めた。 「苦手の原因はバンカーショット練習をほとんどしたことがないからでしょうね。それにバンカーではクラブをソールできないし、ボールを直接打つショットではない点も難しさにつながっているのかもしれません。どう打っているのですか」 「サンドウエッジのフェースを開き、オープンスタンスに構えてアウトサイド・インのカット軌道で打っています」 僕の答えを聞くと、坂本コーチはそのショットを再現してみせた。 「砂を爆発させるイメージは大切です。しかし、それに固執し過ぎるとクラブヘッドを砂に打ち込むだけになりやすい。まずは左胸前のインパクトエリアでボール4個分の砂を取ることを意識します。フェースに砂を乗せて運ぶように振り抜いてみてください」 坂本コーチはゆっくりダウンスイングし、砂をフェースに乗せて飛ばす手本のスイングをしてみせた。 「砂を『爆発させる』から『運ぶ』にスイング観を変えること。砂を取って飛ばすのがバンカーショットの神髄なのです」 (つづく) レッスン担当プロ=坂本博之 1970年東京都出身。二輪国際A級プロレーサーとして活躍後、ゴルフに転向して2017年にPGAティーチングプロA級取得。独自器具での練習方法で、第12回PGAティーチングアワード最優秀賞。レーサー経験を生かしたユニークなレッスンが注目を集めている。スウィングデザイン#19所属