阪神・中野 生涯タイガース宣言! トークショーできっぱり「タイガースでずっとやりたい気持ちが強い」
中野が、「生涯タイガース」を宣言した。甲子園球場の一塁側ブルペンでトークショーを行った選手会長に、虎党から「いつかFA権を取った時に、阪神に残ってくれますか」と直球の質問が飛ぶと、きっぱり答えた。 「ファンの応援のありがたさを感じている。年々、タイガースでずっとやりたいという気持ちが強くなっている」 目に焼き付いている光景がある。11月23日、ファン感謝デーで、FA権を行使した大山へスタンドから「大山コール」が浴びせられた。いつもは黄色で染まる客席に、大山のタオルの色である赤が目立った。ファンからの必死の“残留要請”。中野も胸を熱くした。 「当事者じゃないけど、ああいう声援は感じるものがあった。自分もそうなった(FA権を取得した)時に、ああいうふうにしてもらえたらうれしい」 順調なら、27年オフに国内FA権を取得する。まずはそこまで1軍で活躍し続けることが絶対条件だ。直近2年は岡田監督の方針もあり、待球重視のスタイルで成功したが、今季は他球団に研究され、カウントを悪くして苦しんだ。来季は「元々、自分のスタイルだった」と語る積極打法で勝負をかける。 「昨年からは四球に重きを置いて、自然とボールを見過ぎていた。走塁に関してもですけど、来年はもっと積極的にやりたい」。打率・285で最多安打のタイトルにも輝いた昨季から一転、今季は打率・232に終わった中野。数年後もファンに「残ってほしい」と思われる選手になるため、巻き返しへ打って出る。 (松本 航亮) ○…中野(神)の直近3年間、シーズン550前後の打数をボールカウント別で見ると、矢野監督時代の22年には全体の12.3%にあたる70打数あった初球打ちが、岡田監督の昨季は16打数(全体の2.8%)、今季は27打数(同4.9%)に激減。同様に0ストライクからの打撃も22年の106打数(18.6%)から昨季23打数(4.0%)、今季50打数(9.1%)と減少していた。