【RIZIN】安保瑠輝也に“反則王”と批判された要注意人物シナ・カリミアンとは?=12.31 雷神番外地
12月31日(火)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN DECADE』の“雷神 番外地”で「朝倉未来」チーム大将・安保瑠輝也の相手が、平本蓮「BLACK ROSE」として初代・第3代K-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン(SINA ARMY)に決定した。本日26日の記者会見で榊原信行CEOが発表し、契約体重100kg、ボクシングに準じたRIZINスタンディングバウトルール、2分6R、判定決着ありで行われる。 今回の一戦が決まる直前のSNSでは安保と平本が舌戦を繰り広げており、一時は2人が対戦するのではと思わせたが、蓋を開けて見れば意外な選手の抜擢となった。会見で安保は、カリミアンのことを“反則王”“役者”と批判。カリミアンが、なぜそう呼ばれるのか解説する。 【フォト】カリミアン、レフェリーにパンチ!反則アピールで担架送りに カリミアンは長年K-1で戦い、K-1 WORLD GPクルーザー級王者に輝くなど活躍したが、やがて“反則王”と呼ばれるようになったのは、昨年9月の天敵クラウディオ・イストラテと対戦してからだ。 この試合でカリミアンは、再三に渡り、ローブローの反則を繰り返してしまう。さらにブレイクで止めに入ったレフェリーを勢いで殴り飛ばしてしまうなど、傍若無人の暴れぶりだった。 それ以来、イストラテとの遺恨が深まり、今年10月に再戦が組まれた。今回で決着がつくと思われたが、今度はイストラテのクリンチ際のパンチが後頭部に当たったとして、その場に崩れ落ちてカリミアンが担架で運ばれることに。 ダウンを奪い優位に立っていたイストラテは、勝敗なしの裁定に「この役者野郎!」と怒り心頭でカリミアンを猛批判。カリミアンは救急車で緊急搬送される場面や、医者の診断書をSNSで公開して反論した。 さらに12月14日のK-1代々木大会でカリミアンは、木村太地からダウンを奪ったものの、放った蹴りがまたしてもローブローに。木村の試合続行不可能により、ノーコンテストとなり、反則のイメージが定着していった。 今回の対戦カード記者会見で安保は、カリミアンがイストラテの後頭部パンチをもらって倒れる動画を見せて、「気持ち弱いし、まったく怖くない」と挑発。カリミアンは「バックハンドブロー好きか? 出すかもよ」とパンチのみのボクシングルールにも拘わらず反則を予告。安保は、「いいよ、出して。それしかお前が勝てないなら、やってもいいよ」と受けて立つと豪語した。 ただ、安保は現在体重が81.5kg。カリミアンは、おそらく100kg近くで戦うことになるため当日は20kg近い体重差がありそうだ。危険な試合になるのは間違いない。それでも安保は「スダリオ(剛)やショーン(・ストリックランド)といった、でかい選手とやってきたので恐怖心はない」と自信をのぞかせた。カリミアンは「そんな大デブと比べられても仕方がない」と笑い飛ばし、両者一歩も引かなかった。 安保のボクシングスキルとスピードならば勝機は十分にあるが、カリミアンは反則込みで何をしてくるのか不気味なところがある。“反則王”“トラブルメーカー”の参戦で雷神番外地が、大荒れになる可能性も出てきた。