ダウンは本当に必要なのか。ユニクロの「パフテック」で変わる“暖冬時代”のアウター選び
【アイテム2】:「パフテックパーカ」6990円
2着目は、キルティング模様が新鮮で遊び心を加えた「パフテックパーカ」。今秋冬のラインアップを象徴するアイテムだ。ボディには東レ製の特殊素材を採用。2枚の生地を織り合わせた構造で、針穴がなく雨や風の侵入を防ぎやすいのが特長だ。 また、腕の可動域を広げ、動きやすさを追求した3Dカット設計も大きな魅力。 カラーバリエーションは、オフホワイト、グリーン、ブルー、ダークグレー、ブラックと、今期のパフテックの中でも最多の5色展開。 注目すべきポイントは、袖口と裾の脇から後ろにかけて配された伸縮性の高いテープとギャザー。このディテールが冷気の侵入を防ぎ、過度な重ね着をせずとも快適に冬を過ごせる仕上がりとなっている。
【アイテム3】:「パフテックキルティングジャケット」6990円
細かいステッチで仕切ることで中綿の片寄りを防ぐと同時に、シンプルなデザインにアクセントを加えるのがキルティングの魅力だ。さらに、カジュアル過ぎないダイヤ型のキルティング模様は、さまざまなシーンで活躍。 適度なリラックスシルエットは性別を問わず着用でき、ユーティリティ性に優れた本アイテムならではの特長といえる。 カラーバリエーションはベージュ、ブラック、グリーンの3色展開。デザインは袖リブ仕様のコーチジャケットを彷彿とさせ、ダイヤ状のキルティングが醸し出すノスタルジックな雰囲気も肩の力を抜いた印象で実に良い仕上がりだ。 アウターとして1着で完結するデザイン性は、今期ラインアップの中でも随一の実力を誇る。
【アイテム4】:「パフテックジャケット」5990円
パフテックの強みである軽量性を活かすなら、ミドラーとして使いやすい「パフテックジャケット」が最適だ。すっきりとしたナローキルトデザインとレギュラーフィットにより、体にほど良くフィットし、アウターを重ねても収まりが良いのが特徴。 また、静電気の発生を防ぐ裏地を採用している点もうれしいポイントだ。
【アイテム5】:「パフテックボリュームパーカ」1万2900円
“今冬押さえておくべき「パフテック」”のラストを飾るのは、アウトドアウェアやミリタリーウェアから着想を得た「パフテックボリュームパーカ」。 ゆったりとしたシルエットが映えるデザインで、無骨さを感じさせるシンプルな仕上がりだ。太めの糸を使用したステッチワークが大人の装いに馴染み、自然なカジュアル感を演出している。 カラーバリエーションは、ナチュラル、ダークグレー、ダークブラウンの3色展開で、どれも“こなれ感”を演出しやすいカラー。手元まですっぽり覆うゆったりとしたシルエットでざっくり羽織れるため、重ね着にも最適だ。 また、ポケットの内側片面には起毛素材を使用し、ハンドウォーマーとしても機能。肌寒い季節にうれしいディテールが備わっている。 本記事のタイトルでも触れたように、年々暖冬傾向が強まる日本列島では、秋冬のアウター選びが難しくなっている。暖かさを重視するのは当然だが、過剰な防寒がトゥーマッチになることも。その点で、時代にフィットした選択肢として浮上しているのが「パフテック」だ。 ただし、ユニクロの柳内会長は「現状のパフテックがダウンを凌駕しているとは言えない部分もある」と率直に語る。しかし一方で、「羽毛が飛び出しやすいダウンとは異なり、デザインの自由度が高い」というメリットも挙げており、その進化の可能性を示唆している。 さらに、ユニクロならではの良心的なプライス設定も見逃せない。年末年始で出費がかさむこの時期にとってうれしいポイントだ。暖冬時代における新たなパートナーとして、パフテックは果たしてその期待に応えられるか。その答えを出すのは、あなた自身である。
<取材・文/TOMMY スタイリング/井上裕介 写真/田中利幸 取材協力/UNIQLO>