【京都】ひとりでゆっくりと巡りたい、古民家喫茶&カフェ5選
5. すずき/西陣
ひそやかという言葉が、これほど似合う店はほかにない。西陣の長屋が連なる路地の奥、ごく小さな看板だけが目印。誰かの家を訪ねたような雰囲気にしたくて、という店主の言葉どおりの佇まいだ。小さな扉を背を屈めてくぐれば、一転して高い天井の開放感のある空間が現れる。静けさが漂う場所には、小説や詩集、写真集など、じっくり向き合いたい本がよく似合う。壁に面したデスクから、屋根裏の小部屋まで。好みの席を見つけたら、何時間でもいたくなるに違いない。
苗字のような店名は「店を始めた頃の気持ちを大切にしたくて、初心を大切にと説いた僧侶・鈴木俊隆しゅんりゅうさんの名をいただきました」と店主。手にした本が気に入れば、買い求めて連れて帰ることもできる。思う存分、本を楽しめる場所だ。
information
すずき 住所:京都府京都市上京区挽木町540 TEL:なし 営業時間:13:00~21:00 定休日:月火休 席数:13席 HP:https://suzuki-kizusu.jp/ 古書店を兼ねたブックカフェのため、店内の本は購入可能。サンドイッチやハヤシライスなどの食事やアルコール類も用意されている。
photo_Akira Yamaguchi text_Mako Yamato