デリケートゾーンのお悩みを解決! 産後の腟ケアはどうする? 今からはじめたい「フェムケア」とは
みなさんは「フェムケア」をしていますか?「フェムケア」とは、腟まわりのデリケートゾーンや女性の体に関するケアのことです。「たまひよ」アプリユーザーの声とともに、日本における「フェムケア」の第一人者で植物療法士でもある森田敦子さんのアドバイスをお届けします。 【画像】夕食はパンケーキなど、北欧もこんなに手抜き育児
フェムケアはしていますか? その悩みとは
まず、みんなのケアについて聞いてみました。 ◾️洗っています 「セぺで洗いました」(はなはなさん) ◾️ちょっと恥ずかしい 「興味はありますが、恥ずかしさもあり実際にケアをしたことはありません」(るる) ◾️腟運動 「腟をキュッと閉める運動はしたことあります」(まめ) ◾️やさしく洗う 「なるべく手で優しく洗うようにしています。ゴシゴシ洗うとニオイの元になるとネットで見たから」(いっく) ◾️うまくできるか不安 「興味はあるけど、上手くやれない気がして本格的にやったことはありません」(カエラ) ◾️オイルで保湿 「保湿オイルを塗っていました」(ゆっか)
腟まわりケアは顔のケアと同じ! やさしく洗う+保湿が必須
ここでは、女性にとって大切なデリケートゾーンの腟まわりのケアの基本である、「洗う」「保湿」について、森田敦子さんに聞きました。 「フェムケアとは、腟まわりのデリケートゾーンや女性の体に関するケアのことをさす造語です。 腟まわり専用ソープやケア用品などが広く知られるようになり、私が仕事をスタートした頃に比べると、フェムケアは多くの女性に知ってもらえるようになりました。腟まわりのムレや痒み、痛みなどさまざまなトラブルに悩んでいる女性の中には、すでにフェムケア製品を利用されている人もいますが、体験談にあるように興味はあるけれど、実際にどうすればいいの? と思う人もまだ多いのではないでしょうか。 腟まわりのケアの基本は、正しい方法で『洗う』ことです。 腟まわりは、おりものや汗・皮脂、アンモニアなどの汚れがつきやすく、溜まりやすい場所です。また、皮膚がとても薄く乾燥しやすいにもかかわらず、トイレットペーパーでゴシゴシ拭いたり、生理ナプキンやおりものシートでムレたりするなど過酷な状況にさらされている場所だからです。特に、大陰唇や小陰唇のヒダの部分は、恥垢やおりものなどの分泌物が溜まりやすいので、泡立てた専用ソープで、なでるようにやさしく洗い、汚れを落としましょう。デリケートな場所だからと、お湯だけで洗う人もいますが、ニオイのもととなる恥垢はお湯だけでは落ちません。反対に、ニオイが気になるからとボディソープでゴシゴシ洗うと、腟内を酸性に保ってくれる常在菌まで洗い流してしまい、皮膚や腟内の乾燥を招くのでNG です。 そして次に大切なのが『保湿』です。顔の肌のケアと同様に考えましょう。腟専用ジェルやオイルを指の腹を使って腟まわりをやさしくマッサージするだけで、潤いを与え、ふっくらとした腟まわりを保つことができます。マッサージは、腟の乾燥や萎縮を防ぎ、粘膜力がアップするため、女性ホルモンが減少する40代以降も腟の潤いを保つためにも習慣にしましょう 子育てで忙しくゆっくりマッサージができない人は、腟専用のミストタイプの保湿剤があります。トイレの後などにスプレーして、トイレットペーパーなどでトントンとやさしくおさえるだけで、保湿することができます。 腟まわりのフェムケアは、自分の体のことを知り正しくケアし健康を保つだけでなく、女性の性を大切にすることに繋がります。生涯にわたりケアすることは、女性らしく生きるためにとても大切なことですから、この機会にはじめてみませんか」(森田敦子さん)