外国産と混ぜたそば粉「純国内産」と虚偽疑い、製粉会社の会長ら逮捕 少なくとも十数年間偽装か
外国産を混ぜたそば粉を純国産として販売したとして、滋賀県警生活環境課と大津署は11日、不正競争防止法違反と詐欺未遂の疑いで、大津市の製粉会社の代表取締役会長の男(76)=同市=ら3人を逮捕した。同社は「叡山そば粉」として全国に販売しており、県警は少なくとも十数年前から、産地偽装を繰り返していたとみて調べる。 【写真】「純国内産」などと虚偽のラベルが貼られた袋 逮捕容疑は共謀し、5月下旬ごろ、外国産と国産を混合したそば粉を「純国内産そば粉」「北海道(キタワセ種)上川」と虚偽表示し、大阪府内の取引先に1袋(約10キロ)を販売。商品代金として約7千円をだまし取ろうとした疑い。 滋賀県によると、立ち入り検査の結果、同社は2020年4月~24年3月、虚偽表示したそば粉を少なくとも計約68トン販売していた。県は11日、食品表示法に基づき、同社に是正を指示した。 県警は3人の認否を明らかにしていない。