【弥彦競輪・GⅠ寬仁親王牌】浅井康太が1着発進、13年前の大会Vを「思い出」で終わらせない
<17日・弥彦競輪・初日> 浅井康太が初戦を白星で突破した。谷口遼平の打鐘先行に乗って終BS2番手。松本貴治の捲りを3角で見事にブロックして撃退して直線で伸ばした。だが、表情は沈んでいた。「あれだけ頑張ってくれた谷口君を残したかった。でもあれ以上けん制すると落車させる」。三重県立朝明高の後輩でもある谷口をかばい切れなかった無念さがにじみ出た。 だが近況の状態を聞かれるとハキハキとした口調で「前々回の函館でいい感触を見つけて、状態は上向き。前回の西武園も良かった」。落車で状態が整わないことも多い浅井だが、ここにきて復調気配だ。 2011年、弥彦での親王牌で初タイトルを手にした。「27歳のときに取った思い出深いバンク」と回想したが、まだまだトップを目指す志は不変。「ただそれは思い出。今年優勝して、それも思い出にしたい」と18年競輪祭から遠ざかっているGⅠ制覇へ気持ちを込めていた。