夏にこそ試したい! 果物や野菜を腐らせない保存方法
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 ジューシーないちごやトマト、シャキシャキのりんごなど、旬の野菜や果物に勝るものはない。ただし問題は、豆の缶やシリアルの箱に比べて消費期限がはるかに早いこと。とはいえ適切に保存すれば、最大限長持ちさせて悪くなるのを防ぐことができる。 食品の無駄を最小限に抑えお金を節約するために、野菜や果物の保存方法について知っておくべきことをインスティチュート・オブ・カリナリー・エデュケーションで料理芸術科の調理講師を務めるアルバート・グエンさんに尋ねてみた。
野菜や果物の保存方法について詳しく説明する前に、知っておくべきことがいくつかある。家に帰ったらすぐに果物や野菜を洗い、切って保存しておくと食べる可能性が上がるという記事を読んだことはない? けれどグエンさんは、実際に食べる直前まで果物や野菜を洗わないよう推奨している。 「一番大きな間違いの一つは、野菜や果物を洗って濡れたまま冷蔵庫に入れることです」とグエンさん。「余分な水分が残っていると細菌やカビが繁殖しやすくなり、結果的に早く傷みやすくなります」 もう一つの間違いは、野菜や果物をすべて野菜室に詰め込むこと。「ほとんどの冷蔵庫には、野菜室が二つあります。私はいつも、一番下の野菜室により密度が高くて丈夫なものを保存し、上の野菜室には広い所で通気性を保つ必要がある、柔らかくて繊細な葉物野菜などを保存しています」 どれを同じ場所に保存するかその組み合わせるかを決める際、ポイントとなる要素はエチレンガスだ。果物や野菜は、熟すとエチレンガスを放出するものが多い。エチレンガスは野菜や果物の熟成を促進するけれど、近くに置かれた(とくにエチレンに敏感な)ものの熟成も早めてしまう。一般的に、エチレンを発しやすい食品はエチレンに敏感な野菜や果物から離して保存する必要がある。 以下は、エチレンを発しやすい青果物とエチレンに敏感な青果物の代表例。さらに詳しい情報は、カリフオルニア大学サンディエゴ校センター・フォー・コミュニティ・ヘルスのウェブサイトを参照して。 ・エチレンの発生源となる青果物:りんご、バナナ、アボカド、キウイ、カンタロープ、桃、梨、トマト、ピーマン ・エチレンに敏感な青果物:さつまいも、ブロッコリ、りんご、バナナ、きゅうり、レモン、ライム、たまねぎ、かぼちゃ、レタス、桃、梨