「ああ、こういうことが幸福と言うんだな」と感じられる。小さな、小さな私のトライ、毎朝「行きたいときだけ行く」お散歩
今日のコンディションは体が教えてくれるから、「行きたいときだけ行く」散歩が心地いい
私の「小さなトライ」は1カ月前から始めた「朝の散歩」。あるとき、6時台に起きることがあって、毎朝起きてすぐに歩くのを習慣にし始めたら、すごく気持ちいいなって。いつも自転車移動が多くて、「歩くこと」ってなかなかなかったんですが、歩くと日々の体のコンディションや気持ちも違ってきます。出会うものも毎日違って、面白いなと。出かけるときは、バッグもスマホも持たずに、ポケットに鍵だけ入れて手ぶらで出かけます。時間にしたら20~30分でしょうか。娘にも声をかけたのですが「行かない」というので私一人だけの特別な時間になりました。 歩き始めたら、体に意識がいって、「むくんでいる」とか「体が重いな」とか、体の声をキャッチできるようになりました。私、毎日やったことや思ったことをノートに書いているんです。読み返してみたら、あるとき、「行きたいときだけ行く」って書いていました(笑)。お日様が大好きだから、大体、太陽の陽が当たっている午前中に散歩に行くようにしているんですが、それまでは気持ちの乗っていないときにも出かけていたんでしょうね。 今は自分のタイミングで、行きたいときだけ散歩に行っています。だいたいコースは決まっていますが、その日の気分で逆回りしたり、少しコースを変更するだけでも気分は変わります。なにごとも義務感でやっていると息苦しくなるでしょう? 最初のころは、「散歩すると決めたからにはきちんと歩かなくちゃ」と思って、「しんどい」と思う日も無理に歩いたりして……。「続ける」ことは苦手なのに、無理にやろうとしていましたが、「行きたいときだけ行く」って決めてからは、のびのびと気持ちのままに歩けるようになりました。
「じんわり、しみじみ、幸せを感じられる」。それが私にとっての散歩の効用です
気持ちがクリアで、ゆったりした心持ちでいると、出会う景色も鮮明で、入ってきやすいなと思います。いまは歩くことが生活の一部になって、気持ちも体も、日々満足な状態です。 日記代わりのノートには今日どこに行って、何をしたとか、どんなことを感じた、子どもの言った言葉を綴ったりしているのですが、スマホの日記アプリではなくて、私はアナログな世界が好きなんです。手紙を書くのも好きだし、リアルを生きる方がいいなって思っています。例えば、図書館に行くときにネット予約もできるけれど、私は人とコミュニケーションをとる手間を楽しみたいんです。 最近出会った美しいものは、小さな葉っぱが太陽の光に照らされてキラキラと輝いていたこと。「うわぁ、見れたー!」と心があったかくなって……。植物がステージの上にいるみたいに、その一瞬を目にできたことにとてつもない幸せを感じることができました。他の人にとってはなんの変哲もない、ささいな日常の一コマかもしれないですが、私にとっては、その日のお日様が最高に優しくて、あったかくて、「ああ、こういうことが幸福と言うんだな」って。そういう心が充実する散歩をしていきたい。
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