「ちょうどいいスマホ」の新水準。急速充電やAI編集機能対応のOPPO Reno11 Aレビュー
MediaTek製チップで価格を抑えつつ性能向上
OSはAndroid 14ベースで、独自UIのColorOS 14を搭載。ファイルマネージャーやボイスメモ、天気アプリやリラックス音源アプリなど、実用的なツール類がそろっています。 日本向けのカスタマイズとしては、おサイフケータイとマイナンバーカードのスマホ搭載にも対応しています。 プリインストールアプリは多めで、アゴダやBooking.comのような旅行予約アプリのほか、カジュアルゲームがいくつか入っている点は気になります。これらのアプリを使わない人にはアンインストールを手間に感じるかもしれません。 スマホの性能を決めるチップセットには、今回初めてMediaTek社製のDimensity 7050を採用し、パフォーマンスを向上させました。ベンチマークスコアでは5年前のフラッグシップスマホを上回るスコアを出しています。 パフォーマンス管理にも独自の工夫を取り入れています。OPPOはトリニティエンジンという、計算資源やメモリー、ストレージを細かく管理する仕組みを開発しました。たとえばアプリを使っているうちに生じるキャッシュファイルの重複を圧縮し、アプリを快適に実行できる状態を保ち続けるとしています。 Web閲覧や動画視聴、電子書籍などで2週間ほど試用しましたが、カクつきやもたつきを感じることはありませんでした。KindleやBlueskyのような軽量なアプリが中心なら、何不自由なく快適に過ごせそうです。
「ちょうどいい」を一歩超えた新時代のミッドレンジスマホ
OPPO Reno11 Aは、急速充電対応やAI写真編集ツールなど、ハイエンドモデルに匹敵する機能を搭載しながら、4万円台という手頃な価格設定を実現しました。単に「ちょうどいいスマホ」という枠にとどまらない、新時代のミッドレンジスマートフォンと位置付けられます。 6.7インチの大画面ディスプレイは、没入感のある動画視聴体験やスムーズなSNSの利用を可能にします。MediaTek製チップセットやトリニティエンジンの導入によって、普段使いの些細なストレスをなくす、スペックに現れない性能向上も実現。 「ちょうどいい」を一歩超えた、ミッドレンジスマホの新水準を打ち立てたOPPO Reno11 A。この夏の注目モデルとなりそうです。
石井 徹