静岡県立美術館がクラウドファンディング。アートとみどりの散歩道「彫刻プロムナード」を再生へ
静岡県立美術館が、ふるさと納税の一環として、敷地内にあるアートとみどりの散歩道「彫刻プロムナード」の再生を目指すクラウドファンディングに挑戦している。目標金額は1000万円。実施期間は8月2日~10月30日となっている。 この彫刻プロムナードには、四季折々の花々のほか、アメリカ出身の彫刻家 トニー・スミス(1912~1980)の《アマリリス》 や、野外作品を多く生み出した日本の彫刻家 清水九兵衛(1922~2006)による《地簪(ちかんざし)》といった貴重な彫刻作品が開館当初の40年前より設置されている。 しかし、現在では、彫刻の塗装の剥落や腐食、さびなどの損傷が目立ち、草木の手入れも十分に行き届かなくなっているといった現状があるようだ。今回のクラウドファンディングで得られた資金は、達成状況に関わらず、とくに損傷がひどいこのふたつの作品の修復費用と、植栽やベンチといった周辺整備に当てられる予定となっている。 開始からおよそ2週間経った現在(8月19日時点)、目標金額の55.4パーセントを達成している状況だ。また、県外から寄付をされた方に向けた返礼品も多数用意されている。貴重な体験も返礼品に含まれているため、ぜひプロジェクトページをチェックしてみてほしい。