楽しすぎるんだ!! [ライトウェイト]好きならケータハム[セブン340R]一択でしょ!!
■外気温と戦いながら運転を楽しむ
普段、外気と室内が遮断された空間のクルマばかり運転していると、340でのドライブはとても新鮮。運転する喜びに溢れている。 エキゾースト音とクイックで尖ったハンドリングに、もっと飛ばせと急かされる感覚になるが、路面の凹凸が激しい公道でもしなやかな乗り心地のサスペンションが自制してくれる。 ちょうどクルマの特性に慣れたところで首都高速に入った。加速車線でアクセルを踏み込むと、タイヤが路面を蹴って軽快に加速。 エンジン回転がレブ付近に到達した瞬間、シフトアップすると軽量な車重の効果が充分に伝わってくる瞬発力で気分は最高潮。風切音と目線の低さの相乗効果で最新ジェットコースターにでも乗っている感覚になる。 さらに340のハンドリングは、クイックで少しの舵に対して即座に反応してくれる。ステアリングにタイヤのグリップ感も伝わってきて、公道では限界域が計れないほど高いコーナリング性能を持つ。 背筋に冷や汗が出るほど驚愕のコーナリングマシンだったが、意外だったのは高速安定性。現代のエアロダイナミクスとは一線を画すスタイリングなので期待はしていなかったが、高速道路でも恐怖感なく巡行できた。 肝心の制動性だが、ブレーキのペダルタッチはダイレクトで、ドライバーの踏力で微調整が可能。 Rの標準装着ホイールは15インチなのだが、この個体には13インチが装着されており、フロントブレーキはベンチレーテッドディスク+4ポッドキャリパーが収まっていた。 比較的高い速度域からの急減速でもしっかり停まってくれて安心だ。 340のドライブは楽しいことばかりではない。路面温度は50℃以上あったこの日、首都高速の渋滞中の暑さは尋常じゃなかった。 ドライビングポジションが路面に近いこともあり、とにかく暑い。真夏は体を冷やすグッズを準備する必要性を感じた。 クルマは現代社会の生活になくてはならないモノだけど、ドライブする楽しみに満ちた特別な存在がケータハムというクルマだった。 季節の移り変わりをダイレクトに感じることのできるクルマは少ない。「ドライブって楽しい!」そんなことを心底思わせてくれるインプレッションになった。