【欧州市況】フランス債が政府譲歩姿勢で反発、株は半導体主導で上昇
(ブルームバーグ): 28日の欧州市場は、フランス国債がほぼ全年限でユーロ圏の他の国債をアウトパフォームした。2025年度予算案を巡り、政府側が譲歩の用意があると示したことが好感された。政治不安への懸念から、フランス10年債利回りは一時、記録上初めてギリシャ国債と同水準になった。
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁による、成長を促す水準まで金利を引き下げる必要があるとのハト派的な発言を受け、イタリアなど周辺国の国債も上昇した。
短期金融市場は、12月のECB政策委員会会合で決定される利下げ幅を28bp(ベーシスポイント、1bp=0.01%)と予想し、来年も追加緩和が行われるとの見方を強めた。2025年末までの利下げ幅の予想は150bpと、前日の145bpから増加した。
欧州株は上昇した。中国に対する米国の半導体製造装置の販売規制が予想よりも緩やかになるとの見通しから、半導体関連株が上昇し、相場を主導した。
ストックス欧州600指数は、ロンドン市場終値で0.5%上昇。一時0.8%上げていた。ASMLホールディング、VATグループ、アイクストロンなどの半導体関連株は全て上昇した。感謝祭の祝日で現物市場が休場となっている米国株の先物も上昇している。
11月28日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:OAT-Bund Spread Set to Narrow Most Since July: End-of-Day Curves、European Stocks Rise on Hopes of Softer US Curbs on China Tech(抜粋)
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Allegra Catelli