大岩が清宮に惜敗、武者修行を終え新日本へ帰還宣言「俺の目標はIWGP世界ヘビー級を獲ることだ」試合後、マサ北宮が清宮のGHC王座挑戦を表明
大岩「海斗さんのおかげで俺のなりたいレスラー像がハッキリしました」
プロレスリング・ノアは9月14日(土)、東京・後楽園ホールにて『STAR NAVIGATION 2024』を開催した。 【動画】試合後、マサ北宮が乱入!清宮海斗の持つGHCヘビー挑戦へアピール 『STAR NAVIGATION 2024』 日程:2024年9月14日(土)開始18:30 開場17:30 会場:東京・後楽園ホール 観衆:1,391人 今大会では大岩陵平が新日本プロレスへの帰還を前に「ノア・ラストマッチ」に臨み、GHCヘビー級王者・清宮海斗との一騎打ちで惜敗した。 約1年間、異例の国内修行でノアに参戦していた大岩は、この試合を通じて成長を示し、会場に集まった観客から大きな声援を受けた。 試合開始から大岩は果敢に攻撃を仕掛け、清宮も一歩も引かぬ激しい攻防が展開された。 エルボーの応酬から大岩は幾度も清宮を追い込むが、清宮も場外へのボディスラムで反撃し、徐々にペースを取り戻していった。 場外戦が繰り広げられ、鉄柵に叩きつけ合うシーンでは両者のヒートアップが会場全体を巻き込んだ。 両者は以前、タッグを組んで共闘していたが、その後、清宮がオール・レベリオンを結成。 大岩はそのユニットに加わることなく袂を分かつこととなり、これが二人の間に距離を生んだ。 しかし、この1年で清宮を強く意識し、呼び捨てにするようになった大岩にとって、この一戦は特別な意味を持っていた。 試合終盤、大岩は清宮をジャーマンスープレックスで投げるも、続けざまのもう一発を決めることはできず、清宮に4の字式に足を取られ、最後はフォール負けを喫した。 激しい戦いの後、清宮はマイクを握り「大岩陵平、この1年間ノアで戦ってくれてありがとう!」と感謝の言葉を述べた。そして次の舞台は、もっと大きな会場での再戦を誓った。 一方、大岩も「海斗さん、本当にありがとうございました」と清宮への感謝を口にしつつ、自身がノアで過ごした時間が大きな成長の糧となったことを振り返った。 そして「俺の目標は新日本プロレスのトップ、IWGP世界ヘビー級を獲ることだ」と、新日本での更なる飛躍を目指す決意を語り、ノアのリングを後にした。 これにより、大岩陵平のノアでの挑戦は幕を下ろしたが、その言葉通り、次にどこで再び彼が姿を現すかは未だ未知数だ。 プロレス界における大岩の成長と今後の活躍は、ファンのみならず、清宮をはじめとするノアの選手たちも注目している。 試合終了後、清宮が大岩への感謝を述べていたその時、突如マサ北宮がリングに乱入。会場がざわめく中、北宮は清宮が保持するGHCヘビー級王座への挑戦を宣言した。「10月14日の後楽園ホール大会で、お前の持っているそのベルトを俺が取りに行く!」とアピールした。 清宮はマイクを持ち、「マサ北宮、タイトルもちろんやってやるよ。ただ…ちょっとは空気読んでくれよ」と苦言を呈しながらも挑戦を快諾した。再びリング上は緊張感に包まれ、GHCヘビー級王座を巡る新たな戦いの火蓋が切られることが決定的となった。 <試合結果> ▼大岩陵平NOAHラストマッチ シングルマッチ 清宮海斗 〇 vs 大岩陵平 × 27分06秒 4の字式エビ固め ■試合後コメント 清宮「大岩陵平、本当にこの1年間、NOAHで戦ってくれてありがとう。一緒に8ヶ月組んで、敵としてもぶつかり合って、シングルも何度もやって。俺もね、彼と戦って成長させてもらったなって凄く感じますよ。彼が1年間成長してきた姿を凄い見てるから、どこに行っても彼ならもっともっと上のステージに上がるんじゃないかなって思うし、何度も何度も厳しくしたけど、その分ね、這い上がってくる選手だと感じてたんで。あいつの負けん気とか、上に行ってやるという気持ちは本当にこのプロレス界一かもしんないよ。プロレス界の宝だね。またいつになるかわかんないけど、あいつが成長した時に俺がもっともっと上のステージにいないといけないなと思うし、次に彼と出会う時は超満員のもっと大きな会場で戦う姿をプロレス界、ファンの皆さんにお見せします。まあ、本当にプロレス界は何があるかわからないから。本当に絶対なんて言葉はないと思うから。本当にあいつの成長を心から楽しみにしてます。そして、次のGHC挑戦者、マサ北宮。N-1の決着ついてねえな。もちろんマサ北宮は、昔から何度も、苦しい時から何度も何度も、お互い苦しい状況から這い上がってきた、道場から這い上がってきた仲だ。必ず俺がマサ北宮を倒して、もっとNOAHを高いステージに持っていきます。プロレスリング・ノアを俺がもっと上に持っていきます!」 大岩「まずはNOAHファンの皆さん、1年間応援ありがとうございました。皆さんの応援のおかげで自分の120%の試合がいつも出せました。そして、NOAHのレスラー全員、これで終わりじゃないぞ。俺はいつでもここの頂を狙ってるぞ。これからも俺から目を離すなよ。そして、海斗さん。本当に本当にありがとうございました。海斗さんに誘ってもらってNOAHに来た時は、自分がどういうレスラーになるのか、どんなレスラーになりたいのか、全然わからないままここに来ましたが、海斗さんのおかげで俺のなりたいレスラー像がハッキリしました。まだその理想にはほど遠いので、まだまだ自分は修行の身ですけど、あなたのおかげで成長の鍵になったことは間違いないです。ありがとうございました。最後に1つ。俺の目標は新日本プロレスのトップ、IWGP世界ヘビー級を獲ることだ。それだけは胸の奥にずっと秘めて、リングで戦ってるぞ。でも、今日はしっかり休んで、今までNOAHで1年間あったことをしっかり思い出して、次の自分の糧にします。本当にお世話になりました。ありがとうございました(深々と一礼)」 <写真提供:プロレスリング・ノア>
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