女流プロ雀士兼メーカーOL 男性社会で結果を出すためのメンタリティとは
女流プロ雀士として活躍する水谷葵さん。可憐なルックスに似つかわしくないムキムキの腕は、麻雀界でもたびたび注目を浴びるほどです。 【トーク動画】東大院卒プロ雀士は超アグレッシブ 全力投球の仕事と多趣味なプライベートに迫る その筋肉とじっくり役を育てる対局スタイルにちなんでつけられた異名は「バルクアップリーチ」。今年は全女流雀士あこがれの称号“女流雀王”獲得に向けてひた走ります。
そんな彼女の取り組みや足跡を追うと、麻雀はもちろん東京大学大学院(理系)からメーカー総合職としての勤務など、男性が多い環境で成果を出し続けています。心得として意識していることはあるのでしょうか。 「私はあまり男女の差を気にしたことがないです。たとえば会社なら、商品を作って売って、会社が世の中に貢献するという目標に向かって、自分が何をしていったら貢献できるかを考えたりするんですけど、そういうのって男女で何か差があるということはないと思います」 負けず嫌いの水谷さんですが、目標のためには意見交換もしっかりと行ないます。 「自分の意見を押し通すのではなくて、みんなでいいものをつくるために聞いてほしいと言う気持ちで話すようにしています。それに対して何か意見をもらったらもちろん受け入れますし、単に自分を主張するのではなくて、最終目的に向かって一緒にやりたいことを伝えるようにしています」 仕事も麻雀も全力投球。「やらされ感があると身が入りません」とキッパリ話す水谷さんは、自分で行動を選択して目的に向けて自主的に突き進みます。
「性別を気負わずにやっていくのが大事だと思っています。麻雀も何かタイトルを獲って、成果を出すことに男女何も差がないので。強いて言うとしたら体力面の差とかになってくると思いますけど、そういうところは筋トレで体力をつけてカバーしている感じですね。何事も諦めたり、妥協したりするのが嫌いなので、一度決めたことは納得がいくまでやり切ります」 水谷さんが結果を出し続ける原動力は、持ち前の頭脳ではなく、人並み外れた精神力と明確な目的意識にあるのかもしれません。
文/森本雄大 写真提供/水谷葵