非正規社員への「賞与・退職金」の不支給は問題ない? 最高裁2020年判決の誤解を晴らす
疑問があれば会社に説明を求めよう
非正規社員で、賞与・退職金がもらえない、正社員に比べごく少額、など納得できないときは、会社に説明を求めましょう。会社には説明義務があります(パートタイム・有期雇用労働法第14条、労働者派遣法第31条の2)。公的な相談窓口に相談もできます。 同一労働同一賃金ガイドラインでは、正規非正規の不合理な待遇差を解消し「(前略)多様な働き方を自由に選択できるようにし、我が国から「非正規」という言葉を一掃することを目指す。」とまで記載されているのです。 「非正規社員に賞与・退職金がなくても仕方ない。最高裁も認めている」などと誤解しないようにしましょう。 ※ 2023/12/4 記事を一部、修正いたしました。 出典 e-Gov法令検索 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律 e-Gov法令検索 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 厚生労働省 短時間・有期雇用労働者及び派遣労働者に対する不合理な待遇の禁止等に関する指針 執筆者:玉上信明 社会保険労務士、健康経営エキスパートアドバイザー
ファイナンシャルフィールド編集部