ボージョレ・ヌーボー解禁 割れる対応、サントリー輸入増
フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が21日午前0時に解禁された。ワイン大手サントリーは昨年引き下げた価格を維持し、輸入量は前年に比べ17%増やす。ただ市場の縮小傾向を背景に、サッポロビールは今年の輸入を取りやめ、メルシャンも品ぞろえを減らしており、企業の対応は割れた。 東京・銀座にあるバー併設のワイン専門店では、21人が解禁イベントに集まり乾杯した。妹と参加した会社員辻本優香さん(45)は「秋の一大イベントだ」と話した。 サントリーは今年の特長を「果実のじゅわっとジューシーな味わい」と説明している。普段ワインを飲まない層にも浸透を図る。 同社によると、ボージョレ・ヌーボーの輸入量全体は2004年がピークだった。昨年は新型コロナウイルス禍からの回復で、11年ぶりに前年を上回り、今年は昨年と同程度の見通しという。