ヤクルト5位・矢野泰二郎、「キャッチャーとしてのレベルもそうですけど」 目標は大先輩・中村悠平
ヤクルトのドラフト5位、矢野泰二郎捕手(22)=四国IL・愛媛=気迫の走りで好印象を与えた。 9日の新人合同自主トレ2日目の締めに行われた1000メートル走×3本。1、2本目はモイセエフニキータ外野手(18)=豊川高=が先頭でゴール。その時点で、参加した8選手はいずれも疲労困憊(こんぱい)だった。ラスト3本目。矢野は2番手を追走したがラスト100メートル手前で猛然とスパートした。前を走る下川隼佑投手(24)=オイシックス=をとらえ、勝ちタイム3分45秒でゴール。青木宣親ゼネラルマネジャー(GM)特別補佐らが見守る中、体力と持久力を見せつけた。 「合同自主トレでしっかりアピールしたいなと思ってます。キャンプにいい状態で入れるように、しっかりやっていきたいなと思ってます」 愛媛県出身の愛媛育ち。済美高―愛媛マンダリンパイレーツをへてドラフト5位で入団したルーキーは「ずっと愛媛で野球してきたので愛媛の人にはいろいろ期待もしてもらってますし、いろんな言葉ももらったので、そこで自分が活躍して恩返しできたらなと思ってま」と、なじみのない関東の水にまずは慣れ、先々は競争が激しい1軍争いに割って入りたい。 チームの大先輩・中村悠平(34)が目標だ。「キャッチャーとしてのレベルもそうですけど、私生活面でもいろんなことを聞いて学びたいなと思ってます」。技術はもとよりその全てを盗み、いつか超えてみせる。
中日スポーツ