美肌の湯で癒やされる!冬の蟹尽くしとパワースポットを堪能する出雲・玉造の温泉旅
冬の日本海といえば、何といっても蟹。とことん蟹尽くしのディナー
山陰の冬の味覚といえば、やはり蟹。そこで「ひとり蟹会席」というなんとも贅沢なディナー!蟹を存分に独り占めできるコースです。 ※「ひとり蟹会席」は蟹漁解禁期間のみの提供(2024年度は、2025年3月10日まで) 最初に拝見したのは、蒸しあがったばかりの立派な蟹。船を模した大きな台に乗せられ、籠を被って登場しました。蟹漁は、餌を籠に入れて海底に投下し、餌に寄ってきた蟹を閉じ込めて水揚げします。その道具である蟹籠をイメージして作ったそうです。 「先付け」は香箱蟹を三杯酢のジュレで。 いきなりメインが来てしまったような気分ですが、まだスタート地点です。 さらにここでは蟹専用の日本酒ペアリングコースがあり、5種類の地酒を料理に合わせます。香箱蟹には李白酒造の「特別純米 やまたのおろち 超辛口」。濃厚な香箱蟹の旨みと香りをキリッと引き立たせます。 お造りが出た後、いよいよ先ほどの蟹が「蟹の奉書蒸し」となって登場しました。 ここからはもう黙々と蟹にかぶりつきます。一人ディナーは寂しいかと思いきや、むしろ一人で良かった。そもそも蟹は人を無口にさせますし、回りを気にせず、自由に好きなだけ蟹と向き合えます。 蟹と一緒に、割り魚醤、蟹塩と酢橘、アボカドと山葵のソース、煎り酒、雲丹太白、蟹酢の6種のコンディメント(調味料)が用意されており、味の変化を楽しめるので、飽きることなく食べ続けてしまいます。 お酒は「隠岐誉 純米吟醸」。日本海に浮かぶ島の酒だけあって魚介とよく合います。 蟹味噌たっぷりの甲羅焼きも楽しんだ後、「蟹としじみの鍋」が出てきました。 宍道湖のしじみは漁獲量日本一を誇り、松江を代表する味覚です。旨みたっぷりのしじみダシの中に蟹と野菜を投入。これ以上のものはありません。しじみは肝臓に良いともいわれるので、お酒を飲んだ後にも最適です。うれしいことに最後は卵でとじて雑炊になりました。 さて、もしまだお酒が飲みたい!という場合は「日本酒BAR」があります。 島根県内のほとんどの蔵元の酒を揃えており、おつまみも付いて飲み比べができます。酒器は島根でつくられた手仕事の器の中から好きなものを選べます。日本酒は苦手という方には甘酒も用意されているので、ぜひお試しください。
今回宿泊した温泉宿はこちら:界 玉造
島根の民藝、工芸を散りばめた全室ご当地部屋に、茶の湯体験、神楽鑑賞、そして日本酒バー。「界 玉造」は、出雲らしい伝統文化を存分に体感できる宿です。出雲風土記や枕草子に記されるほど、古くからの歴史ある美肌の湯であることも見逃せません。「70歳以上限定『温泉めぐり 界の定期券』」の対象施設の一つとして、シニア女性にも人気の温泉宿です。 界 玉造 ・住所:〒699-0201 島根県松江市玉湯町玉造1237 取材協力:星野リゾート 文・写真:江澤香織 編集:鳥居史(ハルメク365編集部)
HALMEK up編集部