前半戦奮闘の名古屋DF三國ケネディエブス「もっと高いレベルで」染野唯月と選手権以来の再戦「感慨深い」
[6.22 J1第19節 東京V 1-0 名古屋 味スタ] リーグ前半戦19試合で18試合に出場し、着実に成長を遂げている。名古屋グランパスDF三國ケネディエブスは前節の欠場から先発復帰。左足の怪我を抱えていたことで後半25分までのプレーとなった。新天地でのリーグ前半戦を終えて「チームのみんなに助けられながらも、ここまでしっかりとプレーはできている」と手応えを語った。 【動画】翁長の好判断…プレミアリーグ主審の基準を把握してプレー続行 アビスパ福岡から今季名古屋に移籍した。開幕節から前々節までフル出場を続ける。前節は怪我の影響で欠場したが、リーグ前半戦ラストとなる今節に復帰した。 対戦相手の東京ヴェルディは若いチーム。相手の前線にはパリオリンピック世代の強力攻撃陣が立ちはだかった。特にFW染野唯月は三國にとって5年ぶりの再戦。2018年度の全国高校サッカー選手権準決勝で、三國は青森山田高、染野は尚志高の一員として相まみえていた。その試合では染野にハットトリックを決められるも、青森山田も三國らのゴールで3-3と同点。PK戦の末に青森山田が勝利していた。 三國は「相変わらずうまいなという印象だった」と5年ぶりの染野の印象を口にする。それでも、染野も含めた東京V攻撃陣を冷静に封印し続けた。「高校で戦った選手とJ1の舞台で一緒に試合できるのは感慨深い。お互いいい刺激になったと思う。今後も成長していけたら」と笑顔を見せた。 試合は後半7分に均衡が崩れた。サイドからMF翁長聖に突破を許し、決勝ゴールを決められた。敵陣まで攻め立てたところからカウンターを食らって痛恨の失点。三國は「FWにカウンターのボールが入ったときに潰し切れなかったところがよくなかった」と守備陣全体の課題を挙げる。「その前の攻撃でちゃんとやり切って終わるというところを徹底していればよかった」と振り返った。 この試合では右CBでプレーした三國は、右サイド際からビルドアップ役を買った。しかし、なかなか前線につなげることはできず、攻撃面で貢献できなかった。「同サイドでチャンスがあるなら、果敢にもっと攻撃に関わってもいいのかなと思う」。収穫と課題を手にして次節からリーグ後半戦へ。「もっと高いレベルで集中力を高めて、もっとチームの勝利に貢献できるように後半戦は臨んでいけたら」とさらなる活躍を誓った。