実は美味!?売れないサメ&エイを漁師の新たな収入源に!“海の厄介者”が秘める可能性
約20年で漁船の数は4割以下…漁師の収入・やりがいアップに繋げたい
県の漁船統計表によると、下灘漁協では2005年に103隻あった漁船の数は、去年は40隻と4割以下に減少。高齢化も進んでいるといいます。 亀岡さん: 「価値が出てくれたら、自分らも今まで捨てていたものがそういう風になるんだったらいいかなと思う」 サメやエイに価値を付けることで漁師の収入アップと仕事のやりがいに繋げたい。しかし、大きな課題となるのが、買い付けたサメやエイを売る“販路”です。
販路の開拓に向けサポートするのが伊予銀行です。まずは、サメとエイが食材として活用できることを知ってもらう。先月28日、地域特化型のクラウドファンディングをスタートしました。
”地域特化型クラウドファンディング”は、企業や個人が単独で実施する一般的なクラウドファンディングと違い、地域の課題克服に向けたプロジェクトを地元の金融機関などがサポートし、日本中にPRするサービスです。 今回のプロジェクトでは、CFの有名サイト、「READYFOR」も協力して「MIRAIYOえひめ」を立ち上げ、120万円を目標に出資を募っています。 伊予銀行郡中支店 日野和行担当課長: 「すごく良い取り組みしていても、まずそもそも知られない。バイヤーの人たちにも共感してもらって、生産から流通までつながっていくと、実際サメとかエイが未利用魚ではなく普通に使われる魚になってくる。そこを目指している」 小池社長: 「(将来的に)この未利用魚で、1億(の売り上げ)を目指したい。トン単位で物がないとそんな事業にならない。そしたら、漁師さんにとっても悪い話ではない」
プロの料理人も太鼓判!高校生が考案した新メニュー
この日松山市内の飲食店を訪れていたのは、伊予農業高校生活科学科の生徒たち。サメやエイを食材として美味しく味わってもらおうと、ことし2月から、共同で新メニューを開発しています。 サメのフライに、伊予市産のキクラゲ入りのタルタルソースを合わせた「サメバーガー」と、エイの唐揚げにネギをのせた「油淋鶏」ならぬ「油淋エイ」。