フェルスタッペン6位「マシン、戦略、トラブル…すべて良くなかった。劣化したままのマシンでは両タイトル制覇は無理」
2024年F1イタリアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは6位、セルジオ・ペレスは8位という結果だった。 【写真】2024年F1第16戦イタリアGP 勝者シャルル・ルクレール(フェラーリ)を祝福するマックス・フェルスタッペン(レッドブル) ふたりともスタートタイヤにハードを選択。フェルスタッペンは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の後退により1周目に6番手に上がり、ペレスはグリッドと同じ8番手を維持した。長いファーストスティントを走ったことで、2台揃って一時トップに立った後、セカンドスティントは再びハードタイヤで走行。フェルスタッペンのタイヤ交換は、右リヤに遅れが出て6.2秒停止。コースには6番手で復帰、ペレスは7番手に続いた。 フェルスタッペンは、タイトル争いのライバル、ランド・ノリス(マクラーレン)がタイヤ交換によりいったん下がり、後方から近付いてきた際に、数周にわたり抑えた後、パスされ、直後に2度目のピットインを行い、ミディアムに交換。再び6番手を走行し、ポジションに変動なくそのままフィニッシュした。 ペレスはミディアムでの最終スティントを9番手からスタート、ラッセルにかわされたが、ケビン・マグヌッセン(ハース)の前に出て、8位でフィニッシュした。 ドライバーズ選手権で首位のフェルスタッペンと2位ノリスとの差は62ポイント。コンストラクターズ選手権首位のレッドブルと2位マクラーレンの差はわずか8ポイントに縮まった。 ■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング) 決勝=6位(53周/53周) 7番グリッド/タイヤ:ハード→ハード→ミディアム モンツァの週末は、全体的に予選も決勝も難しかった。ポジションという面では、今日は最大限の結果を出した。ピットストップに失敗があり、レースのほとんどを通してパワーが落ちていたけれど、自分たちのレースをすることを心掛けた。 もっと良い戦略を実行できた可能性もある。後から考えると、2ストップは最適ではなく、最後までダメージを最小的に抑えるレースになった。 今週末の経験から分析すべきことがたくさんある。レースでは時にはそういうこともある。望む場所に戻るため、懸命に全力を尽くして取り組んでいく。 マシンについてのフィードバックをたくさんしたから、バクーまでの次の2週間は、状況を好転させ、過去数週間で特定したいくつかの問題を修正することに集中する必要がある。 (レース後にメディアに対して語り)今の時点では、両方のチャンピオンシップを獲得することは現実的でない。僕はたくさんのことを言ってきた。あとは、マシンに多くの変更を加えるのはチームの仕事だ。僕たちは6~8カ月の間に、とても優秀なマシンを運転不可能なマシンにしてしまった。とてもおかしなことだ。マシンを根本的に変える必要がある。 今回僕たちは遅すぎた。もちろんピットストップで少し遅れたし、エンジンにもちょっとした問題があったため、レースのほとんどの間、フルパワーで走ることができなかった。戦略面でももっと良い仕事ができたはずだ。 昨年のマシンは素晴らしかった。史上最も圧勝したマシンだった。僕たちはそれをモンスターに変えてしまったんだ。状況を変えなければならない。 (自身の公式サイトに語り)何もかもがうまくいかなかった。マシンはひどいものだったし、僕は戦略も全く気に入らなかった。ピットストップは失敗で、レースの大部分で問題を抱えていたため、パワーを落として走らなければならなかった。 ■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング) 決勝=8位(53周/53周) 8番グリッド/タイヤ:ハード→ハード→ミディアム 今週末はFP1の1周目からトリッキーで、残念ながら良い状態になることはなかった。今日序盤のハードではバランスが比較的良く、タイヤをケアしながら走ることができた。それでもかなり早い段階でデグラデーションに苦しみ始め、タイヤマネジメントが難しくなった。 ミディアムでの最後のスティントを長く走ったが、ミディアムタイヤのペースを考えると、最大限のパフォーマンスを発揮するのは困難だった。 ジョージとのバトルは限界ぎりぎりで、良いバトルはできたが、タイヤがうまく機能しなかった。 ペースに苦しみ、それ以上にバランスに苦労した。低速と高速の間で、もっとバランスが取れるようにするため、取り組む必要がある。 サーキットの現場にいるスタッフとファクトリーのスタッフは、解決策を持っていると、僕は確信している。過去に素晴らしいマシンを作り出してきた。正しい軌道に戻れない理由はない。 今は疑問はない。問題があることは把握しているんだ。すべてバランスに関係しているので、それを修正することができれば、状況を好転させることができる。当面、答えを見つけるまで、集中して取り組むだけだ。 [オートスポーツweb 2024年09月02日]