【競馬予想】チャンピオンズカップは激流必至 一発あるなら名手が手綱を取る後方待機組
大西 先にも触れた新興勢力のサンライズジパングが気になります。このレースは展開面がカギを握るため、騎手のウエイトが大きくなると考えています。その点、武豊騎手が手綱を取るのは、非常に大きなアドバンテージです。 ジャパンカップを制したドウデュースの騎乗でもそうだったように、武豊騎手はどんな舞台でも冷静沈着。仕掛けを遅らせることで、末脚を最大限に引き出すスタイルが際立っています。 今回のサンライズジパングの騎乗でも、昨年のウィルソンテソーロのように、速いペースのなか後方でじっくり待機する形を取ってくるはず。そうして、直線に入ってから一気に脚を伸ばしてくるシーンが目に浮かびます。 また、斤量差があるのも大きいです。古馬より2kg軽い56kgという斤量は、直線で末脚を爆発させるうえで相当なメリットになるでしょう。その斤量差を生かせれば、上位食い込みは大いにあり得ます。 よって、チャンピオンズカップの「ヒモ穴」には、武豊騎手騎乗のサンライズジパングを推したいと思います。
武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku