【競馬予想】チャンピオンズカップは激流必至 一発あるなら名手が手綱を取る後方待機組
特に「何が何でも逃げたい」というミトノオー(牡4歳)の存在は、展開に大きな影響を与えると思います。昨年、逃げ切り勝ちを収めたレモンポップは控えても競馬ができる馬ですが、ミトノオーと競り合うような形になると、ペースは一段と速まって先行勢には厳しい流れになるのではないでしょうか。 先週のジャパンカップが極端なスローペースになったことからも、騎手の心理を鑑みると、今週はその反動で速い流れになりやすいのではないかと考えています。 ――人気面では昨年の1、2着馬が中心となりそうですが、連覇を狙うレモンポップはここがラストラン。同馬については、どう評価していますか。 大西 レモンポップは、現時点での国内ダート路線の王者。チャンピオンズカップをはじめ、昨年から国内では負けるシーンは見ていません。これまでの実績は圧倒的で、ラストランとなる今回も当然注目されるべき1頭だと思っています。 ただし、今回の課題は"展開面"。繰り返しになりますが、逃げ・先行勢が多いメンバー構成では、昨年のようにラクにハナをきれるかどうかわかりません。 昨春と今春、海外で大敗したふたつのレース、GIドバイゴールデンシャヒーン(10着。メイダン・ダート1200m)、GIサウジカップ(12着。キングアブドゥルアジーズ・ダート1800m)では、いずれもハナを奪えずに厳しい競馬を強いられました。中京のタフな1800m戦でも同じような展開になれば、リズムを崩してしまわないか、心配されます。その点が、連覇への重要なポイントになるでしょう。 ――ウィルソンテソーロについてはいかがでしょうか。 大西 ウィルソンテソーロは昨年、12番人気ながら2着と健闘し、その後も着実に成長しています。先の地方交流GIJBCクラシック(11月4日/佐賀・ダート2000m)では、4馬身差の圧勝劇を披露。ここでも有力候補の1頭と言えます。 この馬の最大の強みは自在性。先行でも差しでも結果を出せるため、展開に左右されることはほとんどありません。さらに、鞍上の川田将雅騎手とのコンビは信頼度が高く、安定したパフォーマンスが期待できます。今年も上位争いに絡んでくると想定しています。 ――そうした人気と実力を兼ね備えた既成勢力に対抗する、穴馬候補はいますか。