日大再回答で関学大が会見(全文4)アメフトは奥が深くて面白い。本当に
アメフトが本来持っている競技の魅力とは?
FACTA:月刊『FACTA』の【宮崎 00:56:11】と申します。本来、アメリカンフットボール、大学のアメリカンフットボールというのはどういうスポーツなのかというのを、ぜひ監督の口から説明いただきたいと思います。この20日間でとても危険で、とても卑怯なスポーツだというような印象がずいぶん広がってしまったと思います。やはりフットボールというものの本来持っている意味、素晴らしさっていうのをぜひご説明していただきたいと思います。 鳥内:あの映像が流れ過ぎて、あの部分だけ切り取られたらやっぱり危険ですよね。あれがフットボールじゃないので、明らかに。暴力行為なので、これは別なんですよね。このスポーツ自体、分業制になっておりまして、いろいろな役割があると。それを上からこういうふうにしなさい、しなさいじゃなしに、自分らでオフェンスもディフェンスも【キック 00:57:13】も考えることができる。できるから楽しいし、想像力も湧くと、知恵も絞れると。またそこでコミュニケーションも取れると。われわれはそれを狙っているんですけど、いろいろなチームがありますとやはり、コーチが一方的にやらす可能性もあります。アメリカでもコーチがデザインしますけど、やりながら、やっぱり選手同士で意見交わしながらやっていることが普通なので、ゲーム前の準備でもう半分以上が勝敗決まるというスポーツです。 あとはゲーム始まってからやっぱりいろんな戦術、戦略があってそこでどのぐらい対応できるか、対応力と。それもやっぱり準備なので。そこでやっぱりそれぞれが丸覚え、フォーメーション丸覚えだけではやっぱり強いチームはできないと。そこへの柔軟な頭を持って相手の戦術、戦略に惑わされないように自分のミッションを遂行すると。すごい奥が深くて面白いんですね、本当にね。 FACTA:それで関西学院大学はその大事な試合の前に、聖書を朗読したり、堂々と勝つ、堂々と負けよというような詩を朗読したりしているというのを側聞したことがあるんですが、その意味を教えてください。 小野:もうご存じのとおり関西学院大学はキリスト教教育に基づいて、創設者がアメリカのキリスト教の宣教師、プロテスタントの宣教師が建てた大学ですので、われわれの大学の中にそういうことは自然に入っておりまして、われわれの中で試合の直前にはお祈りをするということは普通に入っているということになります。それから今お話しした、この堂々と勝ち、堂々と負けよというのは、ドイツの哲学者のカールダイムという哲学者で、これはオリンピックが始まるときのクーベルタン男爵の親友である哲学者が書いた詩をわれわれは本当に大きな試合のときに朗読をします。そのうちの一番最初の節でありまして、われわれのチームの在り方を確認をするといいますか、まさしく関学のスピリットと、FIGHTERSのスピリットとしてそれを記してあります。 もともとは関学のヨット部の先輩がドイツに行かれたときに、それを持ってこられて、ヨット部の中に記されていたものを、われわれのクラブも一緒に使わせていただいているという形になります。それでいいでしょうか。 FACTA:ありがとうございます。