斎藤、吉村両知事「連携を確認」 出直し求めた知事選後、初顔合わせ
兵庫県の斎藤元彦知事は21日、大阪市内で開かれた関西広域連合委員会に再選後初めて出席した。会議後、大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会共同代表)と握手を交わし、今後も府県で連携することを確認した。 【写真】「斎藤さんを助けたい」 広がった共感とメディア不信 会議の冒頭、斎藤氏は「先日の兵庫県知事選で当選させていただいた。関西を盛り上げていくために兵庫県としても全力で頑張っていきたい」とあいさつ。出席者から拍手で迎えられた。 会議後には吉村氏とも笑顔で約40秒間あいさつを交わし、2度握手した。その後、報道陣の取材に応じた斎藤氏は、吉村氏と顔を合わせるのは2カ月ぶりとした上で「これまでも行政の長として兵庫と大阪は密に連携してきた。これからもしっかり連携していこうということが確認できた」と語った。 17日の知事選で斎藤氏の再選が確実となった後に、吉村氏から祝意を伝えるメールを受けており、この日は斎藤氏から吉村氏へ「メールの返信が遅れてすみません」と伝えたという。 県知事選をめぐっては、吉村氏は9月7日、「(内部告発文書問題で)県政がうまく進んでいないことを考えれば、間違いは素直に認めて、県民の皆さんに(民意を)問うべきではないか」と電話で斎藤氏に辞職を促し、出直し選を求めた経緯がある。 また、県は26日、斎藤氏と県内の市町長が施策などについて幅広く意見交換をする「県・市町懇話会」を開く予定。知事選では県内29市のうち22市の市長が連名で稲村和美氏の支持を表明していた。 同委員会では三日月大造・滋賀県知事が連合長に2期目に再選された。連合長の任期は12月4日からの2年間。(岡純太郎、添田樹紀)
朝日新聞社