【ボルボ全車種EV化の目標を調整】 完全なEVメーカーは目指すが… 市場環境や需要の変化背景に
CO2削減目標の更新と力強い前進
■CO2削減目標の更新 電動化に関する目標を調整することにより、CO2削減に関する目標も見直す。これは引き続き、自動車業界をリードするものであり、2030年までに車1台あたりのCO2排出量を、2018年を基準として65~75%削減することを目指し、2025年については、従来の40%削減の目標から、2018年を基準として30~35%削減すること目指すと発表している。 ボルボは、サプライヤーと協力し、バリューチェーン全体の素材からのCO2排出量を引き続き削減するなど、さらなる進展を目指しながら、今年上半期の車1台あたりのCO2排出量は、2018年を基準として25%削減を達成した。 ■力強い前進 小型SUVのEX30が好調を維持し、EVのフラッグシップEX90の最初の顧客が今月中に車を受け取ることで、ボルボのEV製品ラインナップの可能性に対する期待はかつてないほど高まっている。EX90は、ボルボの新時代を牽引する技術的なパラダイムシフトを象徴しているとも語る。 ボルボのプラグイン・ハイブリッド人気も高まっており、業界データによると、XC60は今年ヨーロッパで最も売れたプラグイン・ハイブリッド・モデルであり、プラグイン・ハイブリッドは、まだEVに乗り換える準備ができていない、あるいは乗り換えることができない顧客に、EVの走りを体験する機会を提供している。 ボルボは、同社のプラグイン・ハイブリッドに乗る顧客の多くは、すでにテールパイプからの排出ガスゼロで広範囲にわたり移動しており、直近のデータによると、最新のボルボのプラグイン・ハイブリッドによる走行距離の約半分は、電気のみで走行されているという。 それに伴い彼らは、今後もプラグイン・ハイブリッドのアップグレードを続け、電気使用と航続距離をさらに伸ばし、カスタマー・エクスペリエンスを向上させていくとしている。
AUTOCAR JAPAN(執筆)