生還した「囚人番号3006」 アサド政権下の拘束語る
モハメドさんが語る間、母親のファティマ・アブド・アル・ガニーさん(75)は息子の方をずっと見続けていた。
息子が逮捕されたとの連絡はなかったという。そのため、母親にとっては息子がただこつぜんと姿を消したということになってしまっていた。
赤十字国際委員会(ICRC)によると、シリアで記録された失踪事例は3万5000件を超える。
モハメドさんは家に戻ることができた。幸運だった。
「けれど、息子は変わってしまった」と母親は言う。
「彼を見ていると、まるで私の息子ではないような気がする」
またモハメドさん本人は否定しているが、悪夢にもうなされているようだと話した。
モハメドさん自身は、責任を取るべき人が「法の裁きを受けることを願っている」と述べ、「3人は特定できると確信している」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News