ヤンマーが公開、「未来のコンセプト農機」の中身
ヤンマーホールディングス(HD)は7日、農業機械や建設機械、船のデザインを共通化するプラットフォーム(基盤)を立ち上げると発表した。事業部横断で部材や設計、色などを共通化し、調達コストの削減や製品開発の効率化に生かす。長屋明浩取締役は「実用的でありながら、新たな価値を生む製品開発を目指す」と強調した。 プラットフォーム化の一つの取り組みとして、同日、東京・八重洲の複合ビル「YANMAR TOKYO」で、2035年を見据えたコンセプト農機や建機、次世代ヨットなどを展示する「みらいのけしき展」を報道陣に公開した。 コンセプト農機は、従来のキャビン構造を見直し、建機と共通化できるデザインや、エンジン、電動化などあらゆるパワートレーンへの対応を想定した車体を採用した。実際に乗車し、仮想現実(VR)ゴーグルで運転席の大型モニターから複数の自動運転農機をコントロールするなど、未来の農業を体験できる。