好きな子の部屋が覗ける夢のアイテム「覗き見シール」が1500円!?しかし好奇心の代償は怖すぎた…!!【作者に聞く】
好きな人の部屋を覗いてみたいと思ったことはないだろうか?どんなテイストの部屋で、今何をしているのか…。そんなとき、黒魔術サイトで覗き見シール(1500円)を発見する。相手からは見えていることがバレない設計だが、「全てを知られる」ラストに戦慄が走る、兎屋まめ(@usayamame)さんの「覗き見シール」を読んで、涼しくなってみよう。 【漫画】本編を読む ■描き込まれた恐怖のどんでん返しに背筋が凍る! 「好きな人の部屋を覗いてみたい」――そんな禁断の願いを叶えるシールが黒魔術サイトで販売されている。わずか1500円で手に入れた覗き見シール。その使い方は簡単だ。好きな相手には「魔除けシール」として白目シールを渡し、自分が持つ黒目シールから覗くだけで相手の部屋が見える。 試しにシールを覗いた主人公は、好きな人・宮下さんの部屋がはっきり見えたことに驚きの声を上げる。しかし、次第に映像に異変が現れ、物語は予想外の恐怖に突き進む。 作者の兎屋まめさんがこの作品を描いたきっかけは、自身が好きなブラックな世界観の内容にしようと思ったからだそうだ。黒魔術サイトにまつわる連作で、「何でも紙幣」と「後押しチョーカー」がある。兎屋まめさんは、短編ホラーを描く際には「怖いどんでん返し」を意識していると語る。宮下さんの最後の表情にはこだわり、デジタルツールを駆使して歪みを加え、不安定感を演出したのだという。 また、キャラクター設定については「優等生な女の子にも誰も知り得ない闇がある」というコンセプトで作っているそう。宮下さんは次作「何でも紙幣」にも登場し、その内面がさらに掘り下げられていく予定だ。兎屋さんは普段ホラー漫画を中心に制作しているが、ヒューマンドラマ系の商業連載「わたしのお母さん」も始まっている。 「見てはいけないものを覗き見する」という欲望と恐怖を描いた本作。背筋が凍るラストシーンは、読者に深い余韻を残すだろう。 取材協力:兎屋まめ(@usayamame)