持ち主が亡くなったiPhoneでキャリア決済を止めたい……どうすればいいですか?【スマホのプロが解説】
家族などが亡くなったとき、さまざまな手続きが必要になりますがスマートフォンの契約もその1つ。事前の準備が不足していると、故人アカウントへのアクセスができず、悩まされることも……。 【表:歴代iPhoneの好きな機種ランキング】 そんなiPhoneの故人アカウントについて、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。 (今回の質問) 持ち主が亡くなったiPhoneでキャリア決済を止めたいです。どうすればいいですか? (回答) 事前に「故人アカウント管理連絡先」の設定を行っていれば、設定の際に発行されたアクセスキーと故人の死亡証明書があれば、iPhone内の各種データを取得することができます。各キャリアと解約したい場合は、一般的に「本人確認書類」と「死亡証明書」があれば、手続きを行うことができます。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆取得できるデータとできないデータがある?
亡くなった人のiPhone内に入っている各種データを取得したい場合は、故人の方が事前に「故人アカウント管理連絡先」の設定を行っている必要があります。 故人のiPhoneにおいてアクセスできるデータは、故人の方が iCloud や iCloud バックアップに何を保管していたかによって変わりますが、以下のものを取得できる可能性があります。 ・iCloud 写真 ・メモ ・メール ・連絡先 ・カレンダー ・リマインダー ・iCloud に保管されているメッセージ ・通話履歴 ・iCloud Drive に保管されているファイル ・ヘルスケアのデータ ・ボイスメモ ・Safari のブックマークとリーディングリスト 逆に、以下のデータについてはアクセスすることはできません。 ・ライセンスが必要なメディア(故人が購入した映画、音楽、ブックなど) ・App内課金(アップグレード、サブスクリプション、ゲームの通貨、App内で購入されたその他のコンテンツなど) ・お支払い情報 (Apple IDの支払い情報やApple Pay用に保存されているカードなど) ・故人のキーチェーンに保管されている情報 (Safariのユーザ名とパスワード、メール、連絡先、カレンダー、メッセージで使われるインターネットアカウント、クレジットカードの番号と有効期限日、Wi-Fiのパスワードなど)