国立西洋美術館が手話による常設展解説動画サービスを開始
国立西洋美術館で、日本手話・日本語字幕付きによる常設展示の作品解説動画を見ることができるタブレットの無料貸出サービスが開始された。 4月1日から事業者による合理的配慮の提供が公私ともに完全義務化となった ことや、2025年のデフリンピック開催を受けて、国立および東京都の文化施設では、誰もが気軽に訪れ、作品鑑賞を楽しむことができる場の創出が目下の課題となっている。 同館ではもとより、所蔵する作品のなかからモネの絵画やロダンの彫刻作品など29点について4ヶ国語(日・英・中・韓)で解説するウェブアプリ「常設展 音声ガイド」(無料)がスクリプトつきで用意されていたが、今回はさらに、ろう者・難聴者の方々に向けた日本手話・日本語字幕つきの解説も追加されることとなった。本サービスの利用を希望する場合はインフォメーションに尋ねてみてほしい。 なお、同館ではほかにも「インフォメーションでの筆談による案内」「ろう学校(聴覚特別支援学校)を対象としたスクール・プログラム(手話通訳付対話型ギャラリートーク)」「手話通訳付企画展解説イベント」「企画展解説イベントでワイヤレス補聴援助システム『ロジャー』の貸出」「手話通訳付創作ワークショップ」などのサポートが実施されている。