【年金企画】常連客に騙されて借金2000万円!自らの店を閉店し、夜中3時~夜10時までバイトを掛け持ちし食事はカップ麺…完済した今もアルバイトを続け、月6万円の年金生活と合わせて生活する“働きづめ”女性に密着
2024年8月15日(木)は、2か月に1度の「年金支給日」。『ミヤネ屋』は月額6万円の年金とアルバイトで生活しているという宮川さん(77)を取材。離婚後、子どもを育てながら自らの店を持つも、常連客に騙されて背負わされた借金はなんと2000万円!ずっと働き詰めの人生でも「つらいと思ったことはない」という、その波乱万丈の半生とは? 【写真で見る】母から引き継いだのは「億単位の借金」退職金全額費やすも賄えず、年金月額30万円も借金返済に充てる日々…その中で見つけた“生きがい”「目指すは全国1位や」
■保険会社で働いた資金で自らの店を開店!しかし、常連客に騙され背負った借金2000万円…「店をやめた」
大阪市内で出会った宮川さん(77)。約6万円の年金にアルバイトを加えた約10万円が1か月の収入だといいます。普段の生活について、ご自宅でお話を伺いました。 Q.家賃はいくらですか? (宮川さん) 「2万2700円」 Q.ここには何年お住まいですか? (宮川さん) 「ここは15年」
現在、市営住宅に一人暮らしの宮川さんは、20歳のときに北海道で結婚。3人の子宝に恵まれ夫とスナックを経営していましたが、27歳で離婚しました。その5年後、3人の子どもを連れ、大阪に移り住んだといいます。 (宮川さん) 「保険会社に5年ちょっといたのかな。ノルマ・ノルマ・ノルマって追い詰められるときがあって。そんなん嫌やわと思って…」 Q.保険会社で5年ちょっと働いて、その後は? (宮川さん) 「それで店を始めたんですよ、スナック」
保険会社で働いて貯めた資金で、自身の店をオープン。常連客もつくようになり、20年以上もの間、店を切り盛りしてきました。ところが…。 (宮川さん) 「保証人になって騙されたんですよ、2000万円ぐらい」
宮川さんは、50代半ばで巨額の借金を背負い、自身の店を閉めることになってしまいました。面倒見の良い宮川さんは頼まれたら断れず、何度も騙されることになったといいます。中でも、一番ショックを受けたのが…。 (宮川さん) 「(騙された相手は)うちの常連さんやったからね。それも良いお客さんやったから。車かなんか買うのに保証人になって…」 Q.車だけ持って、どこかに消えたんですか? (宮川さん) 「何回か払ったみたいで、その後は音信不通になって、逃げたから探しようがないじゃない。そんなことがあって、店をやめた」
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