グリーン上でウェッジ!? 「え?石川遼もやってたから」では済まされない! 大抵はローカルルールで禁止されています!
ほかにもある?ゼネラルルールとは真逆のローカルルール
では、「グリーン上ではパター以外のクラブは使用禁止」のように、ゼネラルルールに反した内容のローカルルールは、他にどのようなものが挙げられるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。 「まず、ティーショットがOBとなった場合の『前進4打(プレーイング4)』は、前方にある特設ティーに移動して4打目として打っても良いとするローカルルールです。しかし、これはゴルフ本来の『あるがまま』の精神からは、大きくかけ離れたものだと言えると思います。2019年のルール改定では、従来同様の『ティーイングエリアから1打罰をした後の打ち直しで進行する』というルールに加え、『ボールが最後にOBの境界線を越えたであろう場所の近くから、2打のペナルティを付けて再開しても良い』という、ローカルルールのひな型が定められました」 「その一方、『前進4打』では特設ティーまでの障害物が全てなかったことと見なされ、いわゆる“ワープ”したような状況になってしまいます。OBに入ったら自分にペナルティを与え、『1打目の次は3打目、さらにまた同じミスを犯したら5打目』といった感じで、同じ場所から再チャレンジして障害物を乗り越えることに大きな意味があると思います。ですので、ゴルフ場で前進4打が義務付けられていなければ、ゼネラルルールに則ってプレーするのも一度考えてみてはいかがでしょう」 ほかにも、コースのすぐ近くに住宅がある都合上、いくつかのホールでティーイングエリアが「ドライバー禁止」となっているゴルフ場も多く存在します。この場合は、近隣住民の安全を確保するうえでやむを得ないものではありますが、ゼネラルルールに逆らったローカルルールの一つとして加えられるでしょう。 このように、一般のゴルフではゼネラルルールに加えて、独自の判断で定められたローカルルールが多数あります。ゴルフ場は営利目的で運営されている以上、コースに不都合なショットをされると色々と面倒なことになるのは確かです。 とはいえ、ゴルフは「あるがまま」の状態で楽しむのが醍醐味だとも言えるため、ゴルフ場のローカルルールは厳守したうえで、さらに周りに迷惑にならない範囲内で、ゼネラルルールに忠実にプレーしてみるのも面白いかもしれません。
ピーコックブルー